私は、マイクロソフトが企業向けやオフィス向けアプリケーションに人工知能を組み込む計画については、 「かなり早い段階」（「かなり早い」の部分を強調する必要がある）だと考えている。そして、Google（グーグル）やSalesforce（セールスフォース）、Amazon（アマゾン）などが「あらゆるものに生成型AIを吹き込む」というアプローチで追随してくることは間違いないだろう。さらに、この最新の機能群は、初心者ユーザーをより速いスピードでパワーユーザーに変え、組織の生産性を加速させ、より少ない労力でより多くのことを行うことを支援するのだ。
もちろん、アプリケーションが出す提案の中には、最初から完全に正確ではないものが入っていることは確かだが、そうした提案は、マイクロソフトがいうように「役に立つ間違い」であり、いずれにせよ社員がプロジェクトを前進させるのに役立つだろう。使い続け、強化学習が行われることで、いずれは「役に立つ間違い」から、ただ「役に立つ」ものに変わっていくだろう。
私が観察していることに基づくなら、マイクロソフトが日々の活動と重要な指標を見て、それらをカスタマイズし改善する方法を見つけ出し、部門（たとえば、マーケティング、購買、金融など）と職務レベルでのプロファイリングと革新を続けることは理に適っている。私たちは今、非常に速いペースで進む生成型AI革命の始まりにいる。そして、ここからはさらに便利になっていくだけだろう。そしてもちろん、私たちはみな、能力が拡張されることにともなう影響と、それが仕事に与える影響のズレを調整しようとしているのは確かだ。すべてが語られて試されるまで、多少の不快感は避けられないだろう。
しかし、肝心なのは、精霊をランプに戻すことはできないということだ。ジェネレーティブAIは急速に普及し、この技術を取り入れた企業は、生産性を実質的に向上させることができるだろう。労働者の生産性も向上する。そして、オフィスワーカーが日常的に生成型AIの力を活用できるようになれば、それは良いことなのだ。
（forbes.com 原文）
