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2023.03.22

MSのAIアシスタント機能「コパイロット」でOfficeはここまで進化する

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なぜ、そのように感じるのだろうか? たとえば、マイクロソフトがマイクロソフト・コパイロットで示したすばらしい例の1つは、データのテーブルをシームレスにピボットテーブルに変換し、さまざまな種類の分析をその場で実行して、すべてを計算しグラフにすることだ。また、何が変わったのかをはっきりさせるために、もっと色を足せということもできる。

基本的には、ビジネスアナリストやビジネス数学のシェルパが隣に座っているようなものなのだ。スコットも誇りに思っているだろう。

ワードとマイクロソフト365コパイロット

さらに生産性を引き出すために、マイクロソフトはワードにコパイロットを追加した。このツールは、簡単なプロンプトを与えるだけで、自動的に執筆、要約、編集を行うことができる。「以下のアウトラインに基づいて2ページの草稿を書け」「最初の段落をもっとカジュアルにせよ」といったコマンド(プロンプト)を使用すれば、コパイロットがユーザーに代わって文書全体を作成し、時間と(どれだけ書くことを楽しんでいるかにもよるが)ストレスを驚くほど節約することができる。要するに、ワード用のマイクロソフト365コパイロットは、あなたがすばらしい文書を編集している横で、編集者、市場調査員、戦略的マーケターのように同時に振る舞うのだ。

パワーポイントとマイクロソフト365コパイロット

そしてコパイロットが組み込まれたパワーポイントは、ワード文書やエクセルシートの情報を取り込み、プレゼンテーションを作成する。熟練のデザイナーも登場するということだ。簡単なプロンプトで、パワフルなプレゼンテーションを生成することが可能だ。このおかげで何時間にもわたる退屈な作業が不要になる。これらの進化によって、従業員はより多くのことをより早く達成できるようになるので、Win-Winの関係となる。先週の発表時の簡単なデモを紹介しよう。

「コパイロットの未来」を探る

人工知能や大規模言語モデル(LLM、Large Language Model)のパワーによって何ができるかは、十分に明らかだ。私にとっては、今こそAIがエキサイティングになる時期であり、マイクロソフト(そして業界全体)がこの1カ月だけで、これらの新しい機能を市場に提供するために多くの飛躍を遂げたことを好ましく眺めている。
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翻訳=酒匂寛

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