キャリア

2023.03.18

ヘッドハンターがAIを活用して候補者をより早く効率的に見つける方法

AIを使うことで、採用担当者は採用プロセスを合理化し、バイアスを減らし、仕事に適した候補者をより効率的に見つけることができる(Getty Images)

企業は採用活動にどのようにAIを取り入れているか

Amazon(アマゾン)

Recode(レコード)が入手した2021年10月の機密内部文書によると、アマゾンはどの求職者が最も成功する可能性を持っているかを判断する「Automated Applicant Evaluation(自動求職者評価)」システムの開発に取り組んできたという。このソフトウェアは、応募者の履歴書と、現在同じ職種に就いているアマゾン従業員との一致度を検索する。AIツールで候補者を特定したら、アマゾンは、その候補者を本社や倉庫で面接するために迅速な対応を行う。

Hired

世界最大級の人材派遣・人材紹介会社であるアデコグループの一員であるHiredは、技術系や営業系の人材とトップ企業をマッチングさせるAIプラットフォームを提供している。Hiredの、グローバルマーケットプレイスには1万社以上の企業が参加している。データ、キュレーションされたマッチング、より高い合格率により、雇用主は潜在的な求職者を探す時間を短縮することができる。

Phenom

ペンシルベニア州アンブラーに本社を置くユニコーンHRテック企業Phenomは、人工知能を利用してタスクを自動化し、仕事探しをパーソナライズする。この技術は、求職者を予測し、その背景に合った役割に導くことができる。また、Phenomは雇用主に人材と適切な仕事をマッチングさせることを可能にする。これには、組織内で目的に合致する人材を見つけ、社内で昇進させることも含まれている。そのソフトウェアは、世界有数の大企業の多くの求人ページに組み込まれている。キャリアテック企業としてPhenomは、3億人のユーザーを持ち、130カ国で100万件の求人情報を掲載している。

Beamery

Beameryは、AIを活用した人材管理プラットフォームで、企業の既存の技術に沿ってインターネット上の何十億もの関連するデータポイントを集約することで、組織で成長する可能性のある潜在的な候補者を迅速に特定し、優先順位を付ける作業を支援する。また、ダイバーシティにも役立ち、既存従業員にはキャリアパスを提供し、企業が将来の労働力を構築するために必要なスキルや能力を把握することができる。

HireVue

HireVueは、ビデオ面接と採用の自動化技術を提供している。同社はこれまで行った何百万回もの面接中から、最適な人材を予測するデータを持っている。HireVueが独自に開発したソフトウェアにより、企業は求職者が標準的な面接の質問に答える様子を動画で記録することができる。ビデオ面接の評価では、AIを使って候補者の録音された回答が書き起こされて分析され、役割に合っているかどうかがすばやく判断される。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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