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2023.03.08

iPhone 15 Proは物理ボタン廃止、「感圧式」で防水性能アップへ

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アップルが今年9月にリリースする見通しのiPhone 15については、良いニュースと悪いニュースの両方が報じられている。しかし、今回は非常に驚くべき仕様変更の詳細がリークされた。

ニュースサイトの9to5Macは、アップルがiPhone 15シリーズのProとPro Maxモデルの音量ボタンとサイレントスイッチを大幅に変更すると報じている。サイレントスイッチが刷新されるのは、iPhoneの16年の歴史の中で初めてのことという。

9to5Macの情報筋によると、長年愛されてきたサイレントスイッチの代わりに「押し込むタイプのボタン」が採用される見通しだ。このボタンは、感圧式になると予想され、マナーモードにするためには切り替えるのではなく、押す必要がある。

ボリュームボタンも感圧式のものになり、これまで音量を上げるボタンと下げるボタンに分かれていたものが1つのボタンに統合される見通しだ。

これらの変更は、いくつかの理由で賛否両論を巻き起こす可能性がある。まず、感圧式のボタンがどのように機能するのかが不明確だ。MacBookのトラックパッドの感圧式ボタンは見事に機能するが、同様のボタンがiPhoneで、例えば手袋をした状態でもうまく機能するのかという疑問も浮かぶ。

次に挙げられるのが、サイレントスイッチの仕様変更だ。現状のサイレントスイッチは、ポケットの中にある端末を取り出さずに、直感的に操作することが可能だが、感圧式のボタンでその便利さが保たれるかどうかはわからない。

アップルが、このような変更を行う理由については、コストと耐久性のメリットが考えられる。可動式のボタンは複雑で、故障や水の浸入が想定される。しかし、感圧式のボタンはこれらの課題を解決し、技術的にも成熟しているため、手頃な価格で導入することが可能だ。アップルは、新たな感圧式ボタンで、従来の物理的ボタンと同様の直感的な操作性を実現するのかもしれない。

いずれにせよ、9to5Macの情報の信頼度とこれまでのリーク情報を考慮すると、今回のニュースは真剣に受け止める必要がある。アップルはiPhone 15シリーズに丸みを帯びたデザインや、より大きなディスプレイ、よりフラットなカメラ、世界初の3nmチップセットに加えて、これらの新たなボタンを搭載することが予想される。

アップルはまた、iPhone 15の Proモデルと非Proモデルとの差別化を図るため、Proモデルの価格をさらに引き上げると予想されている。スマートフォンの売上が減少している今、リスクを恐れずにこのような戦略をとれるメーカーは、アップル以外にないだろう。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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