電気機器業界の年収ランキング、1位はダントツで利益を社員に還元するあの企業

GettyImages

日本の電気機器業界は、中国や韓国企業に競争力で負けて、衰退しているイメージが強いのですが、技術力が衰えたわけではなく、スマートフォンなどの通信機器やカメラ、自動車など各種製品を支える半導体やセンサー、精密部品は、日本製が多用されています。

そういった電気機器業界において、年収ランキングが日本全国500万社以上の企業情報を収集するデータベース「SalesNow DB」によりはじき出されました。

1位は、センサーや測定器、画像処理機器、制御・計測機器などを手掛ける株式会社キーエンスで、2180万円と2位を大きく引き離しています。世界中のものづくりを支える「世界初」「業界初」が約7割を占める商品を生み出しており、世界中のニーズに応えている企業です。営業利益の10%を全社員のボーナスとして分配しているそうで、日本でもトップクラスの高収入が得られる企業です。

2位は半導体やFPDの関連装置、レーザー顕微鏡などを手掛けるレーザーテック株式会社。「世の中にないものを作り、世の中のためになるものをつくる」をモットーに、付加価値の高い製品を提供し続けています。光応用技術に長けており、今後の成長にも期待が高まっている企業です。

3位は、半導体製造装置やフラットパネルディスプレイ製造装置などを開発・製造する東京エレクトロン株式会社です。2022年の半導体製造装置事業は過去最高の売上高で、2023年度の業績予想も11月の発表時から上方修正され、2024年以降も成長が期待されています。

以下はご覧の通り。デザイン性が高く新しい価値観を提供している家電メーカーのバルミューダ株式会社が9位にランクインしていますが、円安の影響で原価率が上昇し、利益が減少しているため、これからが正念場といったところ。最近は、賃上げする企業が増えてきているものの、日本の給与レベルはまだまだ安いとも言われており、政府の取り組みにも期待したいところです。

出典:「SalesNow DB」より

文=飯島範久

ForbesBrandVoice

人気記事