スタートアップ

2023.01.24 18:00

【1月第3週資金調達まとめ】「最短14分で食料品届ける」クイックエクスペリエンスが13億円調達

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、1月3週目の“注目のトピック”として選ばれた4件の資金調達について紹介する。

クイックエクスペリエンス

15分で届く日本最大級の即時配達倉庫型リテール「AMo」を提供するスタートアップ。

「AMo」はオンラインで注文した食料品や日用品をすぐに届けてくれる、海外ではクイックコマースやインスタントデリバリーと呼ばれるビジネスモデルのサービスだ。

新鮮な食料品や日用品などのありとあらゆる生活に必要な商品を幅広いラインナップで取り揃え、ユーザーが商品を注文してからたった10分〜15分という早さで商品を届けられるという強みを持ち、2023年1月時点において10万を超えるダウンロード数を誇る。

現在は関東、愛知、大阪、兵庫でサービスを展開し、多くのユーザーから“便利で使っていて楽しい”、“ライフスタイルが変わった”といった高い評価を得ている。

2023年1月にはシードラウンドにおいてWhite Star Capitalをリード投資家とし、千葉道場ファンド、Delivery Hero、D4V、SBSホールディングス、NEXTBLUE、自然キャピタル、その他個人投資家を引受先とする総額13億円の資金調達を実施した。

調達した資金により、foodpandaのpandamart事業を買収するストラクチャーを実現し複数の都市でサービスを開始するとともに、最先端テクノロジーを最速で導入しながら事業規模を拡大し、「AMo」のカスタマーエクスペリエンスを進化させていく方針だ。

インターステラテクノロジズ

調達額:8億円
調達先: RDS / サツドラホールディングス / 温泉道場 / 萩原建設工業 / SBIインベストメント / IMV / KADOKAWA / INCLUSIVE / サイバーエージェント / サンコーインダストリー / シリアルインキュベート / セブンスターズキャピタル1号投資事業有限責任組合 / 中島杏奈 / 中島瑞木 / 山本博士 / 藤田誠 / De Aardappeleters / 西野輝泰 / 中野智哉 / 佐々木嶺一 / 山本典正 / 山本正喜 / 日総工産 / 浅田一憲
備考:シリーズDラウンド / INCLUSIVEとは資本業務提携を締結

ロケットの開発・製造などの宇宙インフラ構築を行うスタートアップ。

同社のロケット製作に使用される機材はどの町工場にもあるような加工機材であり、誰もが簡単に作れる部品を使用していることが低価格なロケットを実現することにつながっている。

2019年5月には観測ロケット「宇宙品質にシフトMOMO3号機」の打ち上げ実験を実施。この実験において同製品は高度100km以上の宇宙空間に到達し、民間企業が単独で開発・製造したロケットを宇宙空間まで打上げた事例としては国内初となった。

また2022年には北海道発でグローバルな活躍を目指すスタートアップを支援するJ-Startup HOKKAIDOに選定され、翌年1月には第9回ものづくり日本大賞にて経済産業大臣賞を受賞。

2022年1月にはシリーズDラウンドとして総額38億円の資金調達を完了した。

この調達から初号機打上げを目指して開発・製造している超小型人工衛星打上げロケットZEROの研究開発、設備投資、人材採用、材料費などに充てる方針だ。
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文=STARTUP DB

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