そのため、応募書類の提出のスピードとカバーレターのカスタマイズの間で妥協が必要だ。夢の会社や仕事に応募する場合は時間と労力を費やすことにして、その他は標準のテンプレートを使おう。応募書類では、質と量の良好なバランスを保つ必要がある。
3. 相手が履歴書を読んだ後、面接に呼びたいと思わない
企業は一つの空きポジションに対し、数十件、数百件、あるいは数千件の応募を受ける。履歴書を見る人は、数秒でさっと確認してさらに詳細を見るかどうかを決めるはずだ。あなたの履歴書は簡単に流し読みできるもので、日付や会社、職務が簡単に見つかるだろうか? ごちゃごちゃしていて、これ以上読み進めたくないと思わせるものではないだろうか? 読み手になじみのある有名企業や教育機関の名前があるだろうか?
応募書類は特定のキーワードでふるい分けられることが多いため、その仕事の採用を決める人が使いそうなキーワードや言葉が職務経歴書に含まれているようにしよう。あなたは、こうした重要な検索語を理解し、それを説明に盛り込んでいるだろうか?
異なる業界や役割に応募している場合、新たな目標分野であなたの経歴がどういった価値を持つかが分かるよう、自分の経験を別の方法で説明し直すようにしよう。
4. 採用中でない役割への応募は検討されない
明確な職務経歴書や説得力のあるカバーレター、応募要件に合った資格があっても、応募書類が読まれなければ次には進めない。企業は従業員の推薦や候補者のネットワーキング、現在働いている従業員の社内応募など、複数の方法で採用することが可能だ。そのため求人広告への応募だけでは、夢の仕事を獲得できない。
求人広告に対する何十、何百、何千もの応募書類を確認することなく必要なものを見つけられる会社は、時間と労力の節約のためそうするかもしれない。
多くの人材採用担当者は、既存の候補者のデータベースをよく調べるより、まずはリンクトインの検索から入る。そこでは、あなたのデータが見つかるだろうか? リンクトインは、明確で説得力があり、求める役割に合った最適化されたプロフィールになっているだろうか?
綿密な転職活動には量と質が必要だ。説得力のある応募書類さえ目を通してもらう保証はないため、できるだけ多くの職に応募する必要がある。最高の自分を示すため質に焦点を当てつつも、特定の職務に採用されなかったとしても求職活動が止まらないよう量にも注目すること。
(forbes.com 原文)