30U30

2022.12.31

「一夜にして大爆発」でハーバードを無限休学の22歳も 注目のマーケター、クリエイター

Alloy Automatioを立ち上げたサラ・ドゥ

Alloy Automation(アロイ・オートメーション)の共同設立者であるサラ・ドゥは、形式的な教育を受けたことがない。独学でコードを学んだ彼女は、高校を早々に退学し、2018年にはマーク・ザッカーバーグと初期のFacebookチームが住んでいた5ベッドルームの元住宅で、その後、新進の起業家の拠点となったメンロパークの「フェイスブック・ハウス」に移り住んだ。そこでアプリを作り、自動化ソフトを初めて学んだ。

創業者たちが集う「フェイスブック・ハウス」で数カ月を過ごした後、ドゥは18歳で大学進学を決意する。「社会性のない落ちこぼれには、まだなりたくなかったんです」。現在22歳の彼女は、今年のForbes「30U30」マーケティング&アドバタイジング部門の受賞者の一人だ。



ハーバード大学に1年間在籍した後、ギャップイヤーに彼女は再び学校を離れ計画とともにシリコンバレーに向かった。Snap(スナップ)で3カ月間働き、プライベートストーリー機能の構築を手伝った後、eコマースプラットフォームWish(ウィッシュ)で1カ月間デザインインターンをした。その間、彼女は共同創業者で2023年のリスター仲間であるグレッグ・モヒカ(24歳)と共に自動化プラットフォームAlloy Automationの構築を開始した。彼女は、ウェブサイトやアプリ、テクノロジー製品の共有マーケットプレイスProduct Hunt(プロダクト・ハント)にこの製品を掲載し、「一夜にして大爆発」し、翌日にはインターンを辞めた。

彼女はハーバード大学に戻ることなく、2019年末にAlloy Automationをローンチした。「無限休学と呼べるかもしれません」と彼女は言う。

以来、Alloy Automationは従業員30人にまで成長し、これまでに2700万ドル(約35億円)を調達、2月にはアンドレセン・ホロウィッツから2000万ドル(約26億円)のシリーズAを獲得している。

このプラットフォームは、eコマース・ブランドのコントロールパネルとして機能する。そのノーコードのインターフェースは、Shopify(ショッピファイ)、Mailchimp(メールチンプ)、Salesforce(セールスフォース)などのアプリ間で販売関連のタスクを接続・自動化し、ブランドが出荷、請求、デジタルマーケティング、顧客サービスを合理化するのに役立つ。Burberry(バーバリー)やBrooklinen(ブルックリネン)など、数千のユーザーを抱えている。
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翻訳=上西雄太

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