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2022.12.21 14:00

12月22日は冬至、1年で最も短い昼間が実は長くなっている理由

英国ストーンヘンジ、冬至の日暮れ(Getty Images)

冬至はいつ? もうすぐ訪れる。……ただし変わっていることがある。

2022年の冬至は、西半球では12月21日、東半球(日本を含む)では12月22日だ。

北半球では、冬至は1年で昼が最も短く、夜が最も長い日として知られている。北極圏では太陽が昇らない。南極では白夜の太陽が1日中照り続け、南半球は最も長い昼と最も短い夜を迎える。

しかし、Timeanddate.comの調査によると、北半球の1年で最も短い昼は長く、南半球の最も長い昼は短くなっているという。

1年で最も短い昼は、1世紀に数秒ずつ長くなっている。

なぜそんなことが起きるのか?

すべては、地球の軸の傾きと月の軌道の変化という2つのことに関連している。

「およそ4万年の繰り返し周期の1環として、地球の傾きが徐々に減っているためです」と、Timeanddate.comの宇宙物理学・科学コミュニケーターであるグラハム・ジョーンズはいう。「最終的に地球の傾きは再び大きくなり始め、1年で最も短い昼はまた短くなり始めます」

地球は地軸を23.4度傾けて太陽を公転している。この傾きが、地球の北半球と南半球が1年の異なる時期によってどれほど太陽の光を受けとるかに影響を与える。昼の長さと太陽が低く昇るか高く昇るかの両方が影響を受ける。関係するのは、地球と太陽の間の方向と角度の変化だ。

しかし、4万年以上の間に、傾きはおよそ23度から24度に変化している。約1万700年前に傾きは最大になり、今から約9800年後に傾きは最小になるとNASAは述べている。地球の回転軸の角度を黄道傾斜角と呼ぶ。

この黄道傾斜角こそが、季節そしてもちろん今週訪れる冬至の原因だ。

至点(冬至点と夏至点)は、地軸の角度が太陽から最も遠く傾いた時点だ。その正確な瞬間、南半球では正午に太陽が南回帰線の真上にくる。南回帰線とは地球の赤道より23.5度低い位置の周囲に引かれた仮想的な線で、南米、アフリカ南部、およびオーストラリアを通過している。

しかし、月もまた地球の昼の長さに影響を与えている。

月が地球を周回する軌道は、地球が太陽を周回する軌道に対して5度傾いているが、18.6年周期でわずかに変化している。それが北極の太陽から遠ざかる最大傾斜を変化させ、1年で最も短い昼の長さに影響を与える。

澄み切った空と大きな瞳に願いを込めて。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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