このプロジェクトは、温かくておいしいご飯には「へこんだ気持ちに寄り添い、一歩踏み出す背中を押してくれる」と信じる入社3年目のミツカン社員カワグチ氏の思いから始まりました。本当にそうなのか、同課ではミツカン社員75人を対象とした実証実験を実施しました。複数人数で鍋を囲んで食事をすることで気分がどう変化するかを調査したところ、事前に気分がへこんでいた56人のうち85.7パーセントが気分が和らいだと答えています。また、「ぐったり」や「もやもや」を感じていた人たち全員が、鍋を食べたあとに「ほっこり」や「ほのぼの」という気分に変化しました。
実験に参加したマーケティング担当者は「エクセルと1日戦っていたからムカムカしていたが、温かいものが胃に入って気持ちが落ち着いた」と話しています。また開発技術担当者は「仕事で悩んでいたが、出汁のいい匂いで頭が切り替わった」と感想を述べています。
この実験を監修した立命館大学の食マネジメント学部教授、和田有史氏は、「へこんでいる状態を『心の活性度と安定度、快適度が低い状態』と考えると、鍋物を食べることでへこみが軽減しているようです。また、食前にへこみの程度が高いほど活性度や安定度、快適度が上昇していました」とコメントしています。ただし、複数人で鍋を囲んで楽しく食事しているので、そうした環境的影響もあるとのことです。
凹んでない課は、この冬から「凹んだときは鍋だ鍋」をキーワードとした活動で第一歩を踏み出します。12月中旬から期間限定で、「鍋の力でへこんだ気持ちを元気付ける」体験イベントを実施し、年明けには「凹メシ」を体験できる動画コンテンツを展開する予定です。また現在は、ミツカンの公式Twitterアカウントにて「#凹メシ キャンペーン」を開催しています。フォローのうえ、今年へこんだエピソードを「#凹メシ」ハッシュタグを付けて投稿し引用リツイートすると、抽選で100名に「凹メシ便(鍋つゆ9種セット)」が当たります。