シンガポールに拠点を置くマトリックスポートは11月24日、このラウンドの第2弾を実施する予定だと述べ、合計の調達額が1億ドル(約139億円)になる見通しだと述べた。同社は、今回のラウンドの投資家の名を明らかにしていない。マトリックスポートは、Qiming Venture PartnersやIDGキャピタル、ドラゴンフライキャピタルらの出資を受けている。
マトリックスポートの広報責任者のRoss Ganは、「当社は主要なステークホルダーたちと日常的な関わりを持っており、今回のラウンドの残り半分の投資家とも、同じ条件で取引ができることを期待している」と述べた。
同社のサービスには、デジタル資産の保管や取引、融資、仕組み商品などが含まれている。マトリックスポートは現在、100億ドルの資産を管理・保管し、月平均の取引量は50億ドルを上回るという。
暗号通貨業界は、今月初めのFTXの破綻以降に混乱に陥っている。マトリックスポートは、自社の倒産のリスクはないとしているが、同社のプラットフォームでも合計79人のユーザーがFTX関連で損失を被ったという。
マトリックスポートは昨年8月、ユーリ・ミルナーのDSTグローバルや香港のエイドリアン・チェンのCキャピタル、マレーシアの富豪ロバート・クオックの孫のクオック・メン・シオンが設立したK3ベンチャーズらが主導した資金調達ラウンドでユニコーンの地位を獲得していた。
同社は、ビットメインテクノロジーズの共同創業者のジハン・ウーが立ち上げてから2年足らずでユニコーンの地位を獲得した。ウーは昨年、ビットメイン社を世界最大級のビットコインマイニング機器メーカーに成長させた後に同社を退社していた。
(forbes.com 原文)