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2021.11.22 11:00

中国の暗号通貨の富豪のマイニング企業、米国でSPAC上場へ

(c)Bitdeer

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暗号通貨分野のパイオニアとして知られる中国の起業家、ジハン・ウー(Jihan Wu)のマイニング企業「ビットディアー・テクノロジーズ(Bitdeer Technologies)」は、SPAC(特別買収目的会社)との合併により、ナスダック市場に上場する計画だ。今回の取引で、ビットディアーの評価額は40億ドルとされた。

ビットディアーは、ウーが2013年に共同創業した中国のマイニングチップ製造大手のビットメイン(Bitmain)からスピンオフした企業だ。同社は11月18日、ナスダックに上場するSPACの「ブルーサファリ・グループ・アクイジション」との合併に合意したことを発表した。ブルーサファリは、6月のIPOで5770万ドルを調達していた。

この合併は、来年の第1四半期に完了する予定で、ビットディアーの会長を務めるウーは、合併後の新会社の支配権を握る。「当社は、マイニング分野のリーダーとして、今後もそのポジションを強化し、顧客、従業員、株主を含む、より広範なステークホルダーのために価値を創造するよう努力する」とウーは声明で述べた。

ビットディアーは、ウーがビットメインのCEO職と会長職から退いた今年1月に、ビットメインから分離独立していた。同社は、ビットコインやその他の暗号通貨のマイナー(採掘者)にコンピューティングパワーの共有サービスを提供している。

ビットディアーによると、同社は米国とノルウェーに5つのマイニングデータセンターを保有し、これまで200以上の国と地域のユーザーにサービスを提供してきたという。

暗号通貨業界で最も著名な人物の一人に挙げられるウーは、2011年にこの分野に参入し、サトシ・ナカモトのビットコインに関するホワイトペーパーを初めて中国語に翻訳したことで知られている。ウーが設立したビットメインは、2018年に香港証券取引所に上場申請を行ったが、その翌年に上場計画を中止していた。

ウーは、シンガポールを拠点とする暗号通貨の金融サービスプラットフォームのMatrixportも共同創業者でもある。2年前に設立された同社は、8月にユーリ・ミルナーのDST Globalを含む投資家から資金を調達し、ユニコーンの地位を獲得した。

編集=上田裕資

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