ライフスタイル

2022.11.12 15:30

カロリーを運動量で表示 食品ラベル見直し、環境対策に効果も


「消費期限」と「賞味期限」の違い


米農務省によると、平均的な米国の家庭は毎年、食品の最大40%を無駄にしている。そこで食品店側では、購入者に食品をより長く保存してもらうための取り組みが行われている。

多くの店では、「ユーズ・バイ(消費期限)」の表示は重要だとして維持しつつ、これと混同されやすい「ベスト・バイ(賞味期限)」の表示を撤廃している。賞味期限は、その食品が最も良い状態で食べられる期間を指すのに対し、消費期限はそれ以降食べると危険な日付だ。大手低価格スーパーマーケットチェーンのアルディ(Aldi)は最近、英国で販売する青果物約60点から賞味期限の表示をなくすと発表した。

一方、競合の英モリソンズ(Morrisons)は今年初め、牛乳の賞味期限は残しつつも、消費期限の表示をやめ、購入者には牛乳のにおいを嗅ぐことでまだ飲めるかどうかを見極めるよう推奨すると発表した。購入者が消費期限を頼ることで、毎年非常に多くの牛乳が無駄になっているというのがその理由だ。英国で毎年捨てられる牛乳の量は約33万トンで、国内総生産量の約7%に当たる。

外食時にできることは?


外食時にも、持続可能性を意識し、食品廃棄と炭素排出量を減らすためにできることは多い。まず、レストランを一度予約したら、予定が変わった場合でも必ずキャンセルの電話を入れること。レストラン側は必要だと思う量の食品を仕入れるため、予約をキャンセルすることで食品廃棄を減らせる。

提供するメニューの種類が少なかったり、固定したりしているレストランを選ぶこともできる。メニューの種類を制限することで食品廃棄を減らせるし、同じ品を何度も作ることで料理の質が上がることも期待できる。また、作りたての料理が味わえる可能性も高い。

料理以外の面で消費エネルギーが少ない店を選ぶこと。紙や布のテーブルクロスは交換や洗濯に金がかかる。メニューは客の携帯電話に表示させたり、店内の黒板や壁に書かれていたりする方が、環境には優しい。

最後の点として、食材も重要だ。ベジタリアンメニューは炭素排出量が少ない場合が多いが、材料がすべて地元産であることも確認しよう。アルコールを飲む場合は、地元産のビールなど選ぶこと。

forbes.com 原文

編集=遠藤宗生

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