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リゾナーレ那須の「お米の学校」


アグリツーリズモとはイタリア語の「アグリクルトゥーラ(農業)」と「ツーリズモ(観光)」を掛け合わせた造語で、約4万2千坪もの広大な敷地を有しているリゾナーレ那須では、その豊かな自然を活かしてさまざまな自然体験アクティビティが用意されています。

そのなかのひとつが「お米の学校」。

リゾナーレ那須では施設内の田んぼで種まき、田植え、収穫、脱穀、精米作業などその時期に合わせた稲作体験ができる「お米の学校」が実施されています(2022年は4月10日〜10月30日)。

全5回のうち、今回は4回目の「稲刈り」を体験してきました。


星野リゾート リゾナーレ那須の「お米の学校」

日本の田んぼの面積は年々減少していて、今は50年前に比べてなんと約半分ほどになってしまっているのだそう。

そのような状況を危惧し、那須で150年お米を作り続けている「稲作本店(FARM1739)」と共同でスタートしたのが「お米の学校」プロジェクト。

アメリカ在住のCAの友人は、海外でも「日本で稲刈りを体験してみたい」など、日本の農業体験に憧れを持っている人が多いと言います。

海外の方も憧れる日本の稲作文化、日本人としてはぜひ一度は体験しておきたいですよね。

稲刈り鎌で「1株ずつ手刈り」体験


まず座学でお米の基礎知識についてクイズ形式で学びます。

田植えでは1カ所にいくつの苗を植えるか、1本の稲穂に何粒のお米が実るか、稲穂何本でご飯茶碗1杯分になるか、など身近なお米のことなのに、大人でも意外と知らないことばかりで、とても勉強になりました。

その後、「稲刈り鎌」で1株ずつ手刈りしていきます。

軍手と長靴は用意されているので、動きやすい服装で行けばOK。

5歳の長男はすぐに鎌の扱いに慣れて、どんどん楽しそうに収穫していました。

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10株程度刈ることができたらひとまとめにし、藁で束ねて、竹で組まれた支柱にかける作業「はぜかけ」を行います。

天日干しにすることで稲を乾燥させ、お米1粒1粒に栄養分を蓄えられる効果があるのだそう。



稲刈りをしている間に、田んぼの畔で昔ながらの炊飯方法である羽釜でお米を炊いてくださいます。

炊き立てのお米を田んぼを眺めながら食べることは、お米農家さんが一番美味しいお米の食べ方としておすすめしている食べ方なのだそう。

稲刈り後に食べるお米はいつも以上にありがたみを感じました。

日本人として、稲作について自信を持って海外の方にプレゼンテーションできるくらいにはなりたいと、今更ながら感じました。

「お米の学校」は実施される日程が決まっていますが、リゾナーレ那須では施設内の畑「アグリガーデン」で毎日その日に必要な農作業をレクチャーする「ファーマーズレッスン」が行われていて、農業体験をすることができます。

また、ハーブを育てている「グリーンハウス」では、農家の方の暮らしをヒントにしたワークショップ「農家の手仕事」や、「オリジナルハーブティーづくり」、森を散策しながら松ぼっくり、ガのマユ、割れたクルミなど森のお宝を探す「森のトレジャーハント」など、那須ならではの豊かな自然を活かした体験が充実しています。
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文=清水裕美子 編集=石井節子

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