コロンビア大、昨年のランキングで不正確なデータ提出認める

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コロンビア大学は9月9日、ニュースサイトのUSニューズ&ワールド・レポートがまとめた昨年の「全米大学ランキング」をめぐり、提出したデータの一部に誤りがあったことを認めた。

メアリー・ボイス学長が、大学の実績に関するさまざまなデータを一般向けに提供する「共通データセット」へのデータ提出開始にあたり、発表したメッセージのなかで明らかにした。

このランキングをめぐるコロンビア大学の不正疑惑は、提出したデータを批判する長文の文章を同大のマイケル・タディアス教授(数学)が公表したことで発覚した。

タディアスは学内のデータと提出されたデータを照合し、授業数や、当該分野の最高学位をもつ教員の割合、専任教員が受けもつ授業の割合、学生と教員の比率、大学が教育に費やした金額など、大学側が自己申告したいくつかの数字の正確性に疑問を呈した。

大学当局は当初、提出したデータを擁護していたが、新たなデータの提出期限の直前になって主張のトーンを変え、学長名の声明で「データの収集・提出プロセスの見直しに着手した」と明らかにした。USニューズはその後、ランキングの総合大学部門からコロンビア大学を除外している。

コロンビア大学は今年のランキングでは18位だった。ただ、自己申告するデータの提出が間に合わなかったため、17の全評価項目ではなく、評判スコアと連邦政府のデータ、USニューズの評価に基づく順位となっている。

forbes.com 原文

編集=江戸伸禎

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