法律上の名前をイェ(Ye)に改名したウェストは、2020年にGapとの間にYeezy Gapラインのための10年間のパートナーシップ契約を締結した。また、アディダスとは2026年に終了するYeezyブランドのスニーカーの契約を結んでいる。
ウェストは、自身の力で新たな業界を作る時が来たと述べ、「私と顧客の間に立ちはだかる企業は必要ない」と語った。彼は、自身のEコマースブランドのYeezySupply.comに加え、亡き母の名を冠したDondaと呼ばれる実店舗を開設する計画という。これらのアパレル製品は、Yeezyのスタッフによってデザインされる予定だ。
ウェストは、アディダスと共同でデザインしたすべてのシューズのロイヤリティを20%に引き上げるよう交渉していると語った。フォーブスは2020年の記事で、彼のロイヤリティが約11%だと報じていた。彼は、アディダスが彼のデザインを盗み、「金は払うから黙っていろ」と言ったと主張している。
ウェストは、アディダスやGapとの関係が不本意なものだが、今後も仕事を続けていくことになると述べた。
2020年に初めてビリオネアとなったウェストは、Yeezyの100%を所有しているが、シューズの製造と販売はアディダスが行っている。彼は2009年にナイキとYeezyブランドを立ち上げ、2013年にアディダスに移籍した。SNS上で予測不可能な投稿を繰り返す彼は、インスタグラム上でアディダスに対する暴言を吐いていた。
ウェストは以前、アディダスがYeezyのデザインをコピーしていると主張したが、先週も同社の幹部の写真を投稿して彼らを非難し、JPモルガン・チェースの役員の写真も投稿した。さらに、Gapに対しても、同様の非難を行っている。
(forbes.com 原文)