インスタが「世界最大級のポルノサイト」のアカウントを削除

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インスタグラムは、世界で最も人気のあるアダルトサイトの1つであるPornhubの公式アカウントを削除した。これは、ネット上で児童ポルノや違法なコンテンツが蔓延しているという疑惑が生じる中、テック大手がアダルト業者の締め出しに乗り出す最新の事例と言える。

このニュースを最初に報じたVarietyによるとPornhubのインスタグラムのアカウントは、削除された時点で約1310万人のフォロワーを抱え、6200以上の投稿を行っていたという。このアカウントはインスタグラム上でポルノを投稿しておらず、アカウントが削除された理由は不明だという。

Pornhubに反対するグループがツイッターで公開したスクリーンショットによると、問題のアカウントは6月1日に提出された報告を受けて、インスタグラムのガイドラインに違反したため削除されたという。ただし、同アカウントが違反したポリシーや、その時期、どのようなコンテンツに問題があったのかは不明とされている。

フォーブスは、インスタグラムの親会社のMetaとPornhubにコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。

ここで気になるのは、他のテック大手がPornhubに対して行動を起こすかどうかだ。Pornhubのツイッターアカウントは、340万人のフォロワーを抱えている。また、ユーチューブチャンネルの登録者数は88万2000人に達している。

児童ポルノやリベンジポルノなどのコンテンツが近年急増する中で、大手のプラットフォームに対するプレッシャーは高まっている。Pornhubは、自社のプラットフォーム上の違法コンテンツの数々の疑惑に直面し、この問題で2人の幹部が会社を去った。アダルト系のクリエイターサイトとして圧倒的な人気を誇るOnlyFansも、未成年ユーザーによる露骨な動画の販売やライブ中継を防ぐのに苦労していると報じられている。

一方、カリフォルニア州の裁判所は7月、カード会社のVisa がPornhubやその親会社らが、児童ポルノを配信していることを知りながら、同社との関係を断とうとしなかったと非難した。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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