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2022.09.09

いくつ知ってる? 身近なプラスチック8選


05. スクラブ入り洗顔料・歯磨き粉


肌や歯の汚れを取り除く目的で「スクラブ剤」というマイクロプラスチックビーズを使用している洗顔料や歯磨き粉が存在する。

あまりに小さいため、下水処理を通り抜けて川や海に流れ出してしまうだけでなく、眼球や歯肉に入り込むこともある。

日本では明確に規制されたわけではないが、美容業界の自主的な努力によってあまり見かけなくなっている。

06. 紙パック・缶




牛乳やお酒、ジュースが入っている紙パックの両面には、低密度ポリエチレンの薄い膜が張ってある。

紙だけでは湿気を吸って溶けたり、においが移ったりするリスクがあるため、プラスチックの膜で防いでいるのだ。

飲料缶や缶詰の内側も、内容物と金属が触れ合わないようにエポキシ樹脂やPETといったプラスチックでコーティングされていることが多い。

07. ティーバッグ




アメリカ化学会によると、95℃で1つのプラスチック製ティーバッグを蒸らすと、1杯の飲料に約116億個のマイクロプラスチックと約31億個のナノプラスチックが放出されたそう。

人体への影響はいまだに未知数であり、研究が進められている。

プラスチックを使用していないティーバッグもあるため、安心してお茶を楽しみたい人は探してみよう。

08. フライパン




CMで「油を敷かなくてもくっつかない」と売られているフライパンの多くはテフロン加工されている。

実はテフロンはプラスチックの一種で、マイクロプラスチックに分解されていく。

それを知らず知らずのうちに口にしてしまうだけでなく、下水システムを通って水路や海洋に流出するため、代わりに鉄のフライパンを使うのがおすすめだ。

脱プラスチックに挑戦しよう!


プラスチックは衛生面の向上や食品ロスの削減に貢献している側面もあり、必ずしも悪と言い切れるわけではない。

自然界で何百年も分解されないという性質は丈夫さそのもの表しており商品として長く使えることはもちろん、リサイクルやアップサイクルにも適しているため、強みをどう活かすかが非常大切な考え方である。

まずはどんなものにプラスチックが使われているかを知り、環境や健康への影響を理解しながら必要不可欠な活用は肯定しつつ、無駄なプラスチックは減らしていこう。

【参考文献】
・一般社団法人プラスチック循環利用協会
http://www.pwmi.jp/library/04.html
・環境省
https://www.env.go.jp/water/marine_litter/08_HaruyukiKANEHIRO.pdf
・LOTTE
https://www.lotte.co.jp/kengaku/gum/history/index.html
・シャボン玉石けん
https://www.shabon.com/shop/post/plasticpollution
・世界経済フォーラム
https://jp.weforum.org/agenda/2020/09/dukanaiuchini-mo-teteshimau-i-tepurasuchikku/
・Energy Saving Trust
https://energysavingtrust.org.uk/sites/default/files/reports/AtHomewithWater%287%29.pdf
・ACS Publications
https://pubs.acs.org/doi/full/10.1021/acs.est.9b02540
・UNDP
https://onl.tw/nuL4as1



※この記事は、2022年3月にリリースされた「エシカルな暮らし」からの転載です。

文=エシカルな暮らし編集部

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