元NASAの科学者であるカイル・グラントとトム・ド・ウィルトンが設立したOxwashは、企業向けに環境に配慮したランドリーサービスを提供している。同社はマリオットホテルグループなどを顧客とし、ホテル業界にフォーカスしている。
今回のOxwashのシリーズAは、食品用紙容器の世界的大手「テトラパック」の創業者の子孫のMagnus Rausingが設立したベンチャーキャピタル、Untitledが主導し、ツイッターの共同創業者のビズ・ストーンが参加した。さらに、Indeedの共同創業者のポール・フォースターや、リチャード・ブランソンの息子のサム・ブランソンと娘のホリー・ブランソンらも参加した。
OxwashはBコーポレーション認定を受けており、環境に優しいサステナブルなランドリーサービスを推進している。同社は低温で繊維を洗浄し、生分解性の化学薬で衣類を殺菌する「次世代オゾン技術」を使用している。
また、従来のドライクリーニングに比べ、化学薬品を使用せず、有害性も低いとされる「ウェットクリーニング」のメソッドを使用し、熱ではなく音波で衣類を乾燥させる「アコースティック・ドライイング」と呼ばれるテクノロジーにも投資を行っている。
Oxwashは、環境負荷が少ない電動カーゴバイクや電気自動車(EV)を使用して顧客に衣類を配送しており、来年には、事業から直接排出される温室効果ガスをすべて取り除くと述べている。同社は新たな資金を、現状では英国内に3つある施設の拡大や、米国への参入の準備に充てるという。
「当社は、この新たな資金を独自のテクノロジー開発と洗浄プロセスの完全な脱炭素化に向けて注いでいく」と、グラントは述べた。Oxwashは現状で80人を雇用している。
今回の資金調達により、Oxwashの累計調達額は1570万ポンドに膨らんだ。同社の他の出資元には8 Dimension VenturesやSystem Capital Management、Khimji Ramdas LLCなどが含まれている。
(forbes.com 原文)