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2022.08.26 06:30

テック企業との提携で業績好調のアメリカン・エキスプレス

Getty Images

アメリカン・エキスプレスでグローバル・マーチャントとネットワーク・サービスを担当するグループ・プレジデント、Raymond Joabarによると、同社はコロナ禍でも投資を継続した結果、カード会員数と加盟店数が大幅に増加させた。世界でアメックスが利用できる店舗数は、2017年以降に2倍以上に増えたという。米国の加盟店数は、ビサやマスターカードとほぼ同数になった。
 
「クレジットカードが利用できる店舗の99%がアメックスを受け入れている。アメックスの会員は、アメックスカードを提示しても断られることがないよう、加盟店数を増やすことを望んでいる。会員の支出額は増えており、我々はより多くの店舗でカードが利用できるようにしている」とJoabarは言う。
 
アメックスがもともと強い旅行やエンターテインメントの需要が回復しており、同社の売上は好調だ。Joabarによると、数年前からハイブリッド型の加盟店獲得モデルを採用したことも成長につながっているという。
 
「我々は、複数のチャネルを介して加盟店を獲得している。デルタ航空やマリオットのような大規模な加盟店を獲得する専門チームがあるが、それに加えてスクエア、ストライプ、ペイパル、インテュイットなどの決済ファシリテーターとパートナーシップを締結し、彼らを介して加盟店と契約することにした」とJoabarは話す。
 
Joabarによると、アメックスはカード会員に対してキャッシュバックや航空マイル、ホテル宿泊など、様々な特典を提供しているという。
 
アメリカン・エキスプレスはクローズド・ループと呼ばれるビジネスモデルを採用しており、優れたデータを収集したり、不正行為をより適切に管理することができる。「我々は、加盟店に豊富なデータセットを提供したり、彼らがビジネスを成長させる上で役立つ分析結果を提供することができる」とJoabarは話す。
 
彼によると、アメックスの会員はビサやマスターカードのユーザーに比べて支出額が多い傾向があるため、加盟店はアメックスを好むという。
 
「これまでの特典の歴史を見れば、アメックスはプレミアムカードだと言える。年会費を払うことを厭わない消費者にとって、アメックスの特典は非常に競争力がある」とJavelin Strategy & Researchで決済担当ディレクターを務めるMarco Salazarは指摘する。
 
アメックスは最近、i2cとパートナーシップを締結し、今後はフィンテックサービスをアメックスのネットワークで提供する予定だ。
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編集=上田裕資

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