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2022.08.05

ティファニーの「クリプトパンク」ペンダント、30ETHで発売

Getty Images

NFT(非代替性トークンの)アート「クリプトパンク(CryptoPunks)」の所有者が購入できるティファニーのカスタムデザインのペンダントを、1週間の期間限定で販売するというのはどうだろう──?

ティファニーのプロダクト&コミュニケーション部門のエグゼクティブ・バイスプレジデント、アレクサンドル・アルノーは4月、2万人以上がフォローする自身のツイッターアカウントで、そう問いかけた。

この質問に対するフォロワーたちの答えは、もちろん「賛成」が大半。その割合は、80%を超えた。そして、ティファニーは7月31日、「デジタルパスの『NFTiff』を発売する」と発表した。

クリプトパンクの所有者たちが購入できるこのデジタルパスは、それぞれが持つそのNFTアートを基に、カスタムメイドのペンダントを作るために必要なものとなる。

「NFTiff」の販売数は250で、ティファニーのウェブサイトの専用マイクロサイトで8月5日(米国東部標準時)から販売を開始。価格は実物のペンダントトップとそれをベースにしたNFTアート、実物のチェーン、送料などを合わせて30イーサリアム。およそ5万1000ドル(8月1日時点)となる。1人最大3セットまで、購入することができる。

これは、仏LVMHの傘下に入ったティファニーのマーケティングのアプローチが、新たな、そして完全に現代的なものに変わったことを証明している。アルノーはたった一人で、個人のSNSアカウントを通じて、ゲリラ・マーケティングキャンペーンを実行している。

試作品は公開済み


アルノーは自身が持つクリプトパンク「#3167」(今年1月29日に160イーサリアムで購入)を基に、ローズゴールドとエナメルを使ったペンダントトップを製作。その写真を上記の質問を投稿する数日前に、ツイッターで公開している。

そのペンダントには、左右の色が異なるサングラスの部分にサファイアとモザンビーク産のルビー、イヤリングの部分にイエローダイヤモンドが使われている。

そのほかアルノーは、このペンダントトップの製作過程を紹介する何枚かの写真と、完成後にロビンエッグブルーのティファニーのボックスに収められたところをうつした写真も投稿している。
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編集=木内涼子

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