匿名リーカーのLanzukは8月2日のブログで、「アップルは上層部の判断により、iPhone 14の標準モデルの価格を据え置くことを決定した」と述べている。Lanzukのこれまでの実績を考えると、この情報には十分な信憑性がある。
「アップルは、世界のスマートフォン市場の停滞と需要の減少を考慮して、いくつかの値上げ要因にもかかわらず、標準モデルの価格を据え置くことを決定した」とLanzukは述べている。
これまでのリーク情報によると、アップルは世界的なパーツの品不足や、新型モデルにいくつかの重要なアップグレードを加えることを理由に値上げに踏み切ろうとしていた。最も顕著な理由としては、既存のモジュールの3倍のコストがかかるLGイノテック製のフロントカメラモジュールを採用することが挙げられていた。
しかし、Lanzukは、彼の情報のリーク元が「米国の大手金融機関の内部情報」で、信頼度が非常に高いソースだと述べている。彼は、ごく稀に予想を外す場合もあるが、昨年はアップルとサムスンの両方のデバイスのに関する予想を的中させていた。
Lanzukの主張が正しい場合、iPhone 14 の価格は、従来の予想の899ドルではなく799ドルに据え置かれることになる。さらに、iPhone 14 Maxの価格も、従来の予想の999ドルではなく899ドルに据え置かれる。
ただし、Proモデルの価格は、これまでの予想と変わらず、昨年のiPhone 13シリーズから100ドルの値上げになる見通しという。Lanzukは、 iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxの価格がそれぞれ1099ドルと、1199ドルになると予想している。
ただし、筆者個人としては、仮にLanzukの見立てが正しいとしても、今年のiPhone 14は、昨年のモデルから実質的に100ドルの価格上昇になると考えている。なぜなら、799ドルのiPhone 14は、昨年の699ドルのiPhone 13 Miniに代わるエントリーモデルとなり、899ドルのiPhone 14 Maxは、799ドルのiPhone 13に取って代わるからだ。
今年のiPhone 14シリーズは、果たして価格に見合うものになるだろうか? Proモデルのデザインやカメラ性能、パフォーマンスのアップグレードは魅力的に思えるが、ここで気になるのは、アップルが2023年のモデルでLightningポートを廃止し、USB-Cに移行する可能性があることだ。筆者としては、今年のアップグレードには注意が必要だと考えている。