デジタルノマドというライフスタイルが注目される理由

2020年だけで米国のデジタルノマドの数は50%近く急増し、1100万人になった


Lonely Planetの調査によると、このタイプは「どこでもワーカー」と呼ばれているそうだ。どこでもワーカーの多くはハイテク関連の仕事に就いており、61%がフルタイムで働いている。このカテゴリーの人々の約70%は24歳から44歳で、35%は45歳から54歳である。また、約半数が既婚者であり、一般的なデジタルノマドとは異なり、70%が家族を連れての親世帯だ。

デジタルノマドを支援する製品・サービスが増加


デジタルノマドのライフスタイルをサポートする製品やサービスも増えている。その一例を紹介しよう。

コリビング&コワーキングスペース


これらのスペースは仕事と出張の両立の負担を軽減してくれる。このようなスペースに身を置き、仕事をこなし、他の人たちとのつながりの中でインスピレーションを得ることができるのだ。デジタルノマドのためのコワーキングスペースは、一般的に、働く場所、仮住まい、同じ考えを持つ人々の地元コミュニティへとの繋がりを提供してくれる。

ツアーサービス


あなたが、旅に出る準備はできていても、細かいことは誰かに任せたいと考えているようなら朗報だ。Nomad CruiseやRemote Yearなどの会社は、数週間から1年間、遠隔地に住んで仕事をするプロフェッショナルのグループを集めている。これらの会社はすべての物流を管理するので、あなたは仕事に集中し、新たな場所を探索することに集中することができる。

オンライン情報および求人サイト


オンラインの人材マーケットプレイスやリモートジョブサイトの増加により、デジタルノマドが仕事を見つけることが容易になった。また、さまざまな有用なデータを提供する貴重なサイトもある。例えば、Nomad Listでは、世界1200以上の都市の生活費、インターネット速度、税金、ビザなどさまざまな情報を掲載している。

所有物よりも体験を優先する人々


近年、モノを大切にする時代から、体験を重視する時代へと変化している。特にミレニアル世代がこの傾向に拍車をかけている。高価な時計や高級車にお金をかけるよりも、コンサートやロッククライミング、料理教室などの体験に投資することを好む若い世代が多いのだ。ある調査によると、ミレニアル世代の4人に3人以上が、せっかく稼いだお金は、商品を買うよりも、スリリングな体験やイベントに使いたいと考えているそうだ。さらに、ミレニアル世代の55%が、イベントやライブ体験にこれまで以上にお金をかけると答えている。

つまり、生産性を高めるために1日8時間、週5日もデスクに縛られる必要はないということだ。その代わり、世界を見て、さまざまな人々と出会い、好きな場所で好きなときに自由に働くことができるのだ。

翻訳=Akihito Mizukoshi

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