現在の世界人口は79億4200万人で、2011年に70億人を突破したと国連は推定している。
2020年に世界の年間人口増加率は1950年以来初めて1%を下回ったとしていて、これは主に出生率の低下による。
それでも国連は人口が2030年には85億人、2050年には97億人、2080年代には104億人に達すると予測している。
2023年までにインドが中国を抜き、国連が1950年に人口調査を開始して以来初めて中国を抜いて世界一の人口大国となるという。
人口増加は主に後発開発途上国でのものだ。国連の推計によると、後発開発途上国46カ国の人口は2022年から2050年の間に11億1000万人から19億1000万人に増加し、欧州と北米の人口は同じ期間に11億2000万人から11億3000万人に微増する。
2021年の世界平均寿命は71歳で、2019年の72.8歳から短くなった。国連は寿命が縮んだ原因は主に新型コロナウイルス感染症だとしている。ジョンズ・ホプキンス大学によると、これまでに600万人超が新型コロナで死亡した。
国連の人口報告書は、世界一の富豪イーロン・マスクが焚きつけた人口問題への関心が急激に高まっている中で発表された。マスクは先週、「出生率の崩壊は文明が直面する最大の危機」とツイートし、自身にとって8人目、9人目となる子どもの注目された誕生は「人口減少危機」に対処するための方法だと述べた。