一過性の苦痛もさることながら、最新データによれば、非効率な会議に参加させられる人々は、そうでない人々よりも仕事への関心が低い傾向にある。筆者が創業したコンサルティング企業、リーダーシップIQによる、5万人以上が回答したオンライン調査「How Do Your Time Management Skills Stack Up?(あなたの時間管理スキルはどれくらい?)」の質問のひとつに、以下の2つの文章から、自分によりあてはまる方を選ぶものがある。
・私は、非生産的な、つまり全員の時間を効率的に使えていない会議に、頻繁に駆り出される。
・私が参加する会議は、おおむね焦点が絞れていて、生産的で、効率的だ。
この質問への回答には、回答者が自身の仕事についてどう感じているかによって、顕著な違いが現れた。例えば、自分の仕事を嫌っている人々の65%は、非生産的な会議に頻繁に参加させられていると答えた。対照的に、自分の仕事が好きな人のなかで、非生産的な会議に頻繁に参加させられていると答えた人の割合は、わずか24%だった。
もちろん、相関関係と因果関係は違うが、だからといって、両者が無関係とは言い切れない。終わりの見えない会議が延々と繰り返される不幸は、社員の全体的な幸福度にネガティブな影響を与えるだろう。それに、非生産的な会議で社員の勤務時間を浪費しているせいで、彼らが自宅に大量の仕事を持ち帰るはめになっているとしたら、問題はさらに深刻だ。
幸い、この問題の解決は、そう難しくない。会議を開く人が、スケジュールを組む前に、たった一つのシンプルなテストをこなせばいいだけだ。このテストに合格できないなら、会議を開いてはいけない。
このテストは「達成宣言」と呼ばれる。内容はたった1文で、「この会議の結果、我々は____を達成する」というものだ。