スナップチャットを運営するスナップの株価は、同社が23日夕方に第2四半期のガイダンスを下方修正したことを受けて、24日に前日の終値から43%マイナスという恐るべき急落となった。
これを受け、スナップの共同創業者でCEOのエヴァン・シュピーゲルの保有資産は、24日の取引終了時刻に、前日から35%マイナスで17億ドル(約2160億円)減の31億ドルとなった。もう一人の共同創業者のボビー・マーフィーの保有資産も同期間に19億ドル減少し、29億ドルとなった。
スナップは、23日に米証券取引委員会(SEC)に提出した書類で、「マクロ経済環境は予想よりもさらに速く悪化した」と述べていた。
同社の株価は昨年秋から下落しており、このトレンドはアップルが昨年、ターゲット広告をユーザーがオプトアウトできるようにして以来続いている。この動きは特にスナップチャットに打撃を与え、同社の株価は24日の終値で12.79ドルをつけ、9月末の高値の約83ドルから85%も下落している。
しかし、インフレやロシアのウクライナ侵攻、金利の上昇、企業の広告費の削減など、世界経済の大きな変化に打撃を受けたこの業界のビリオネアは、シュピーゲルだけではない。投資家は、スナップの見通しの悪化が他のSNS企業の悲惨な1年の予兆だと考え、ピンタレストやメタ(旧フェイスブック)、ツイッターなどの株価も軒並み24日に下落した。
24日の株価の下落幅が、スナップに次いで大きかったのはピンタレストで、24%近いマイナスだった。同社の共同創業者のベン・シルバーマンとポール・シャッラも、1日で保有資産の20%を失い、現在はそれぞれ11億ドルとなっている。
フェイスブックやインスタグラム、ワッツアップを運営するメタの株価も、24日に前日から7.6%下落し、マーク・ザッカーバーグは52億ドルを失った。ツイッターの株価も24日に5%下落し、ジャック・ドーシーは4億500万ドルを失った。
さらに、グーグルの親会社のアルファベットの株価も24日に5%下落し、グーグル創業者のセルゲイ・ブリンとラリー・ペイジの2人は合計90億ドルを失った。