4. 違いを受け入れる
同僚が今おかれている状況はおそらく、あなたの経験と似てはいても、完全に同じではない。「その気持ち、わかるよ」と言うのは避けて、代わりに、「いまどんなふうに感じているとしても、あなたの気持ちを尊重するよ」と言おう。個々の状況の違いを考慮した、こうした慎重な言い方をすることで、相手の気持ちにさらに寄り添うことができる。
また、状況の違いを認めることで、あなたが「全部わかったつもり」になったり、そう受け止められたりすることを避けることができる。そうした態度は、やっかいな問題を切り抜けるための助けを必要としている人の役には立たない。
5. 連帯を示し、実際に助ける
「いつでも力になるよ」と言おう。相手にあなたの善意が伝わっていると決めつけてはいけない。実際に言葉にして、相手に伝えよう。
例えば、同僚に電話番号を教えるとしても、それだけで終わりにしてはいけない。相手が、自分からあなたに電話をかけて、相談してくれるという考えは捨てよう。
それは、「いつでも電話して」と言い添えても変わらない。例えば、「夜9時までなら話せるよ」と、具体的に言わないかぎり、たいていの人は電話をかけてこないだろう。自分が押し付けがましいように感じて、遠慮してしまうのだ。
あなたがどんな形で相手を支援できるのかを明確にしよう。積極的に意図を伝えよう。
職場では、時に困難な状況への対処を迫られる。過去にそうした経験をしたあなたは、そのせいで鈍感になっているかもしれない。だが、あなたに助けようという意思さえあれば、同じような状況におかれた同僚を支えることができる。
自分の経験を振り返り、そのときどんな形で手を差し伸べてほしかったかを思い出そう。自分の経験を共有しつつ、状況の違いに配慮しよう。助けたいという気持ちをはっきり表現しよう。