金融情報サイトのマーケットウオッチ(MarketWatch)が報じたところによると、住宅市場に対してはコロナ禍の影響だけでなく、米国の住宅の供給量を既にひっ迫させていた別の長期的な変化があった。
住宅ローン金利の上昇により、より多くの米国人が今の家にとどまることを選んでいる。また、住宅所有者が高齢化していることや、家を格下げしたり避寒したり、高齢者住宅に入居したりするのではなく家でそのまま年を重ねる新たな傾向が現れたことも背景にある。
1つの住宅で過ごす平均期間は2020年、高水準の13.5年に到達し、2012年のわずか10.1年から上昇していた。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で遠隔勤務となった人が住宅市場で引っ越し先を求めるようになるとこの数字は下がり始め、住宅市場にはぎりぎりまで圧力がかかっている。