世界で最も稼ぐスポーツ選手、年俸減のメッシが首位に返り咲き

Lionel Messi(Getty Images)

フォーブスが発表した最新の「世界で最も稼ぐスポーツ選手トップ10」で1位となったのは、2019年以来3年ぶり、2度目の首位となるサッカー、アルゼンチン代表のリオネル・メッシだった。

メッシの2021年5月1日~22年5月1日の推定年収(税引き前)は、1億3000万ドル(約168億円)。年収としてのこの金額は、サッカー選手としては最高額。昨年この記録を達成したメッシは、2年続けておよそ同額を稼いだことになる。

昨年バルセロナからパリ・サンジェルマンに移籍したことで、メッシの年俸は約2200万ドル減少、7500万ドルとなった。だが、スポンサー契約料など、競技以外からの収入が大幅に増加した。

トップ10に入ったアスリートたちの年収の合計は、約9億9200万ドルだった。これは、過去3番目に多い金額となる。10位の米プロバスケットボール(NBA)ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボの年収は、推定8090万ドル。昨年の10位の収入は7500万ドルで、約8%増加した。また、それ以前の過去最高額だった2019年の10位の6540万ドルと比べると、24%増えている。

トップ10に入る選手たちの収入の増加には、スポーツマーケティングにおいても暗号通貨やNFT(非代替性トークン)が広がりを見せていることと関係している。メッシは3月、ブロックチェーン技術を用いた「ファンエンゲージメント」アプリのソシオス(Socios)と契約。年間契約料は、2000万ドルとされている。

また、NBAゴールデンステート・ウォリアーズのステフィン・カリー(今回のランキングでは5位)、米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)タンパベイ・バッカニアーズのトム・ブレイディ(9位)は、暗号通貨取引所のFTXと契約。

NBAロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズ(2位)とブルックリン・ネッツのケビン・デュラント(6位)もそれぞれ、FTXと競合するクリプト・ドットコム、コインベースと契約している。

以下、今年の「世界で最も稼ぐスポーツ選手」のランキング、トップ10を紹介する。
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編集=木内涼子

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