スポースメディアの「アスレチック」は、PSGは当初、メッシに契約金2500万ユーロ(約32億円)、2年契約で年俸2500万ユーロ、オプションで3年目も同額の年俸を提示していたと伝えている。
バルセロナの発表文によると、メッシとは残留で合意していたものの、「経済的、制度的障害」のために実現できなくなった。スペイン1部リーグは、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)を受けて選手の報酬総額の上限を7億ドル(約770億円)あまり削減していた。
バルセロナ自体も財務状態が悪化しており、地元紙「エル・ムンド」は1月に「経営破綻寸前」と伝えている。
メッシが17年在籍したバルセロナを去ることは、一時代の終わりを告げるものになる。
フォーブスの推定によると、メッシの生涯収入はエンドースメント収入3億7500万ドル(約410億円)を含めて12億ドル(約1300億円)超。サッカー選手で生涯年収が10億ドルを超えたのは、ライバルのクリスティアーノ・ロナウドに続き2人目だ。
フォーブスの2021年版「世界で最も稼ぐスポーツ選手ランキング」で、メッシは推定所得1億3000万ドル(約140億円)で2位。サッカー選手のなかでは最高だ。
メッシは現役のサッカー選手では最も偉大なプレイヤーと目されている。現在34歳のメッシは公式戦通算778試合に出場し、672得点、268アシストを記録。35タイトル、史上最多6回の「バロンドール」受賞を含む78賞を獲得している。
パリ・サンジェルマンは過去9シーズンで7回リーグ王者に輝いている強豪。ブラジル代表のFWネイマールやフランス代表FWキリアン・エムバペを擁し、メッシが加入すればさらに戦力が増すことになる。
フォーブスのスポーツ選手長者番付で、ネイマールは6位(9500万ドル=約105億円)、エムバペは31位(4000万ドル=約44億円)に入っている。