キャリア・教育

2022.04.15 07:30

米Amazon社員が語る、アメリカ就職 Vol.2

左上 加瀨詩子氏、左下 横田頌子氏、右下 中里将久氏


横田:私の知り合いにも、アメリカの現地の大学を卒業して新卒でエンジニアになった方がいるのですが、実際のところ、インターンシップを受けている人の日本人の割合ってどうなんでしょうか。
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加瀨:かなり少ないです。米アマゾン本社では、野球観戦をしたりミュージアムを貸し切ったりというインターン向けのイベントがあるのですが、そこで日本人に会ったことはありませんでした。最近は、Twitterで「アマゾンで働いています」という日本人を見かけることは増えてきましたが、新卒やインターンシップから本社に入った人は、私の周りでは皆無ですね。

横田:レアケースなんですね。

竹崎:一方、横田さんのように、新卒で外資系の日本法人に入社して、アメリカ本社に移るというのは、より再現性があるパターンだと思います。多くの日本の方からすると、着実にステップアップしていく方法ですよね。どのように日本からアメリカへ移ったか、そのプロセスを教えていただけますか。
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横田:はい。私は2016年に新卒でアマゾンジャパンに入社しました。その時にはすでに海外を目標に据えていたので、研修後の配属面談のときから、とにかく英語が使えるポジションで仕事がしたいという希望を出していて、その結果、ファッション事業部のプロダクト・マネージャーになりました。

当時、新卒でプロダクト・マネージャーへの配属というのは前例が少なかったこともあり、幸いにも、比較的自由に自分の仕事のスコープを決めることができたんですね。なので、意図して海外チームと仕事をしたり、コネクションを増やせるようなプロジェクトに参加したりしていました。

竹崎:入社当初から、海外で働くために戦略的にキャリアを築いていったと。

横田:海外で働こうとするとき、いろんなパスがあると思うのです。私の場合はアメリカでなくても良かったので、他の海外企業への転職も考えていましたし、MBAも考えていました。同時に、当然ですが社内転籍も考えていたので、グローバルチームに入ることでそのオプションをキープしていた感じです。

その後、入社2年目にPrime Videoのチームに異動し、そこでは今と同じオペレーション改善のプロジェクトなどを担当していました。そこから1年経たないうちに、アメリカの同じポジションで空きが出たので、当時のマネージャーにサポートしていただきながら、チーム内異動という形でシアトル本社に異動しました。それが、入社してから3年半くらいのタイミングだったと思います。

竹崎:中里さんからMBA取得からの流れをお伺いできればと思います。

中里:MBAの就職活動には大きく2つの山があって、1つ目は、1年目後半のサマーインターンシップの面接時期。2つ目は、2年目の頭、秋口にフルタイムの就職活動をします。

私の場合、もともと日本に帰るつもりでいたので、1年目の夏は本格的に就職活動というよりも、金融のキャリアとしての幅を拡げることを目的として、サンフランシスコのヘッジファンドでインターンをしました。なので、実際にしっかりと就職活動を頑張ったのは、2年目の頭です。
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文=伊藤みさき 構成=竹崎孝二

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