「成長できる職場か」がわかる 採用面接で聞くべき2つの質問

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著者が創業したコンサルティング企業「リーダーシップIQ」の調査から、新しいことを常に学んでいる従業員は、意欲的に仕事に取り組む傾向が10倍大きいことが明らかになった。とはいえ残念なことに、職場で新しいことを常に学んでいると回答した従業員は35%にすぎない。

従業員が絶えず学び、成長できるよう取り計らっている企業は、もちろん存在する。筆者は以前、Forbesに寄稿した記事で、毎日欠かさず、日常業務に学習機会を取り入れているという電話代行サービス会社「アンサー・コネクト(AnswerConnect)」の最高経営責任者(CEO)、ナタリー・ルイス(Natalie Ruiz)を紹介したことがある。ルイスは次のように語ってくれた。

「当社では、従業員一人一人に学習時間を与えている。フルタイム従業員の場合は週150分だ。学習とその維持、スキル開発などについて最大限の成果が得られるよう、従業員には毎日必ず30分、取り組んでもらっている。フルタイムかパートタイムかを問わず、1日の予定に学習時間を組み込んで、それに応じてスケジュールを組むのだ」

このような企業の採用面接を受けるのであれば問題はない。しかし、たいがいの企業の場合は、採用面接を受けるときに、従業員の学びと成長にどれだけ真剣に取り組んでいるのかを確認する必要がある。そして、そのために採用面接で尋ねるべき2つの質問がある。相手の答えを聞けば、手がかりが得られるだろう。

1つめは、自分の上司になるかもしれない採用マネージャーへの質問だ。「こちらで働き始めて大きく成長し、スキルアップしたチームメンバーについて、実名を出さずに教えていただけますか」

理想的なリーダーであれば、部下であるチームメンバーの誰が学び、成長し、新しいスキルを身に着けたのかを把握しているはずだ。学習プログラム向け予算をきちんと確保している企業ばかりではないが、ここで知ろうとしているのはそういったことではない。従業員が、プロジェクトを管理する統括者になったり、他部署と協力したり、新しい責務を引き受けたりすれば、絶好の学習機会になる。

この質問で確認しようとしているのは、上司になるかもしれないマネージャーが、部下の学びについて、どのくらい気にかけているかということだ(学びが、正規のものか、それ以外のものかについては関係ない)。
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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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