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2022.03.22 15:30

マスクは救世軍だ! 利用者が爆増の「雑貨版アマゾン」

Forbes JAPAN編集部



マスクによる売り上げ増ばかりがクローズアップされがちなエッツィーだが、シルバーマンCEOの社内改革が功を奏して、売り上げを着実に伸ばしてきた。ただ、パンデミックが本格化した2020年第2四半期以降に爆発的成長を遂げたのも事実(チャート参照)。課題は、この勢いを維持できるかどうか—。

シルバーマンCEOは、マスク購入目的でサイトを訪れた利用者を定着させるカギは、品揃えのさらなる充実と、配送を含めた顧客体験(UX)の向上にあると考えているようだ。

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2015年、ナスダックに上場したエッツィー。だが16年、同社の純損失が5400万ドルに達すると、17年、ヘッジファンドの標的に。“救世主”としてシルバーマンが招聘された。社内改革と、コロナ禍による追い風もあって、シルバーマンがCEOに就任して以降、同社の株価は約1800%も上昇している。


エッツィー◎2005年創業、米ニューヨークに本社を置く米オンライン雑貨マーケット。名前入りの枕や手作りのぬいぐるみ、ビンテージ物のビクトリア朝ロケット・ペンダントといった手芸品や工芸品から写真や宝飾品、衣料品、食品に至るまで幅広く扱う。販売中の商品は1億点に上り、日本を含めた各国で展開している。

ジョシュ・シルバーマン◎オンライン雑貨マーケット「エッツィー」CEO。米ブラウン大学で公共政策を専攻。ニュージャージー州の進歩的な上院議員ビル・ブラッドリーのもとで働き、スタンフォード大学でMBAを取得したのち、オンライン招待状管理サービス「Evite」を立ち上げた。アメリカン・エキスプレスやスカイプでの勤務を経て現職。

文=スティーブン・ベルトーニ 写真=ギャビー・ジョーンズ 翻訳=フォーブス ジャパン編集部 編集=上田裕資

この記事は 「Forbes JAPAN No.090 2022年2月号(2021/12/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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