米労働省労働統計局(BLS)によると、新型コロナウイルス感染症が流行する前の2019年12月、米国では実は女性の方が男性より多くの仕事を担っていた。しかし2020年になると、米国の女性はレストランやホテル、保育所などロックダウン(都市封鎖)で閉鎖される事業で働いている場合が多かったことから、500万以上の雇用を失った。
子どもたちがオンライン学習になり、子どもの世話をするため家庭に残るか労働時間を調整することが多かったのも女性だった。
米コンサルティング企業マッキンゼー・アンド・カンパニーの最近の報告書によると、女性の3人に1人は仕事を辞めるかキャリアを縮小することを考えたことがある。これがあなたに当てはまる場合、ここでは仕事を辞めないための3つの戦略を紹介する。
1. 燃え尽き症候群と闘う
燃え尽き症候群は、新型コロナウイルス感染症が流行する中で急増した。複数の調査からは、柔軟なスケジュールにより燃え尽きが緩和できることが示されているが、これには欠陥がある。
柔軟性があることで「常にオンの状態」になれば、逆効果を生みかねない。そのため、仕事を続けるためには境界線を設定すべきだ。メールの送信時間にかかわらず上司が迅速な返事を期待しているようであれば、真剣な話し合いが必要だ。当直医でさえ休憩時間が与えられることを考えれば、あなたも休憩を与えられて当然だ。
もちろん、最悪の敵は自分自身である場合が多い。仕事の開始・終了時間が遅くてもきちんと終えさえすれば何も問題はないが、深夜に電子メールに返信したりプロジェクトに取り組んだりしているようであれば、仕事をしていない時間を明確にする必要がある。
物理的な境界線を持つことも非常に役立つ可能性がある。私は、仕事と仕事以外の生活を分けるべきだと強く信じている。自宅に書斎がない場合は、デスクをワンルームアパートの他の部分からシートで分離することで大きな効果がある。
部下に深夜にメールを送る習慣がある管理職は、もちろんすぐに返事を期待していないことを明確にしておくべきだ。あるいは、こうしたメールを送ること自体やめる方がよい。