メラニア夫人は16日朝のニュースリリースの中で、「メラニア・トランプNFTプラットフォームはソラナ(Solana)のブロックチェーンプロトコルを使用し、MoonPayを利用して暗号通貨とクレジットカードによる支払いを受け入れる」と述べた。
しかし、MoonPayの広報担当者は16日午後のフォーブスの取材に、同社はメラニア夫人のチームから連絡を受けたことはなく、「MoonPayはこの取り組みにおいて公式な役割を担っていない」 と述べた。
メラニア夫人の事務所は、フォーブスからのコメントの要請にすぐには答えなかった。
前大統領夫人の最初のNFTは、「メラニアズ・ビジョン」と名付けられており、彼女の「コバルトブルーの瞳」を描いた水彩画と、元ファーストレディからの10秒間の音声メッセージをフィーチャーして、12月31日まで彼女のウェブサイトで販売されている。
このNFTは、1ソラナコインで販売されている(CoinGeckoのデータで約185ドルに相当)。
ニュースリリースによると、「メラニア・トランプNFT」のプラットフォームは、ソラナのブロックチェーンプロトコルを使用しており、右派のソーシャルネットワークであるParlerが「プラットフォームを動かす」という。
元ファーストレディは声明で、「芸術に対する私の情熱を具現化し、私のBe Bestイニシアチブを通じた子供たちのための活動をサポートするNFTのプロジェクトを発表できて光栄だ」と述べている。
ブロックチェーン上のユニークな資産を売買できるNFTは、2021年に入り爆発的な人気となった。このトレンドは、数多くの著名人やファッションブランド、スポーツリーグなどの注目を集め、パリス・ヒルトンやグライムスのように、自身のNFTプロジェクトを成功させた者がいる一方で、さほどの成果をあげられなかった人もいる。
プロレスラーで俳優のジョン・シナ(John Cena)は、9月に開催されたイベントで、500個のNFTを1個1000ドルで販売しようとしたが、「大失敗だった」と語った。最終的に販売されたのは37個だけだったという。
メラニア夫人は、2022年1月に「歴史的に重要な一点もののオークション」を開始する予定で、その際に「デジタルアート作品、物理的アート作品、物理的な一点もののアクセサリー」を販売すると述べている。