経済・社会

2021.12.17 12:00

メラニア夫人がNFTをリリース、自身の水彩画とボイスを販売

メラニア・トランプ(Drew Angerer/Getty Images)

メラニア・トランプ前大統領夫人は12月16日、暗号通貨決済プロバイダーのMoonPayを利用して、独自のアート作品をNFT(ノンファンジブル・トークン)として販売する計画をアナウンスしたが、MoonPay側はこの取り組みへの関与を否定している。

メラニア夫人は16日朝のニュースリリースの中で、「メラニア・トランプNFTプラットフォームはソラナ(Solana)のブロックチェーンプロトコルを使用し、MoonPayを利用して暗号通貨とクレジットカードによる支払いを受け入れる」と述べた。

しかし、MoonPayの広報担当者は16日午後のフォーブスの取材に、同社はメラニア夫人のチームから連絡を受けたことはなく、「MoonPayはこの取り組みにおいて公式な役割を担っていない」 と述べた。

メラニア夫人の事務所は、フォーブスからのコメントの要請にすぐには答えなかった。

前大統領夫人の最初のNFTは、「メラニアズ・ビジョン」と名付けられており、彼女の「コバルトブルーの瞳」を描いた水彩画と、元ファーストレディからの10秒間の音声メッセージをフィーチャーして、12月31日まで彼女のウェブサイトで販売されている。

このNFTは、1ソラナコインで販売されている(CoinGeckoのデータで約185ドルに相当)。

ニュースリリースによると、「メラニア・トランプNFT」のプラットフォームは、ソラナのブロックチェーンプロトコルを使用しており、右派のソーシャルネットワークであるParlerが「プラットフォームを動かす」という。

元ファーストレディは声明で、「芸術に対する私の情熱を具現化し、私のBe Bestイニシアチブを通じた子供たちのための活動をサポートするNFTのプロジェクトを発表できて光栄だ」と述べている。

ブロックチェーン上のユニークな資産を売買できるNFTは、2021年に入り爆発的な人気となった。このトレンドは、数多くの著名人やファッションブランド、スポーツリーグなどの注目を集め、パリス・ヒルトンやグライムスのように、自身のNFTプロジェクトを成功させた者がいる一方で、さほどの成果をあげられなかった人もいる。

プロレスラーで俳優のジョン・シナ(John Cena)は、9月に開催されたイベントで、500個のNFTを1個1000ドルで販売しようとしたが、「大失敗だった」と語った。最終的に販売されたのは37個だけだったという。

メラニア夫人は、2022年1月に「歴史的に重要な一点もののオークション」を開始する予定で、その際に「デジタルアート作品、物理的アート作品、物理的な一点もののアクセサリー」を販売すると述べている。

編集=上田裕資

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