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2021.12.09

「次のテスラ」本命リビアン、ウォール街は強気姿勢を維持

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(c) Rivian

米アマゾンなどが出資する米新興電気自動車(EV)メーカー、リビアン・オートモーティブについて、ウォール街の多くの大手金融機関は強気の投資判断を崩していない。同社は11月に超大型上場を果たし、最近の株価は下げているもののIPO価格に比べるとなお4割ほど高い水準にある。

「テスラと戦える『本命』はリビアンだとみている」──。モルガン・スタンレーのアナリスト、アダム・ジョナスは、リビアンの魅力的な製品、優秀な経営陣、資金調達力、アマゾンとの戦略的関係を理由に、そんな見方をリポートに記した。

6日には多くの大手金融機関がリビアンのカバレッジを始めた。うち数社は、リビアンは「本物」であり、イーロン・マスク率いるテスラといずれ競合するようになると予想している。

モルガン・スタンレーはリビアンについて、配送用EVバンという「手のつけられていない」分野で有利な立場にあるとし、目標株価を足元の水準より35%ほど高い147ドルに設定した。

リビアンの投資判断を「買い」としたみずほのアナリストらは、リビアンはEVのSUV(スポーツ用多目的車)やピックアップトラック、配送用バンといった製品によって、テスラに続いて「EV市場を再定義しようとしている」と評価。長期的には次の1兆ドル(約1兆1000億円)EVメーカーになるとみている。

リビアンについてはこのほか、バンク・オブ・アメリカ、パイパー・サンドラー、ドイツ銀行なども、事業計画や魅力的な製品を根拠に強気の投資判断を維持している。

一方で、「買い」までの投資判断は示さず、中立的なスタンスを保っている金融機関も少数ながらある。ゴールドマン・サックスは、リビアンには大きな成長潜在力があるものの、そうしたプラス面の一部は「全体的な評価では相殺される」と指摘する。

同じく「中立」という投資判断でリビアンのカバレッジを始めたJPモルガン・チェースも、リビアンの成長見通しは魅力的だが、成長に必要となる巨額の資金や「すでに相当織り込まれている」高い評価額を勘案すると、そうした魅力も打ち消されると説明する。

リビアンは11月10日に米ナスダック市場に上場。時価総額は900億ドル(約10兆円)に達し、今年最大級の新規株式公開(IPO)となった。

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編集=江戸伸禎

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