有益か、有害か。アドバイスを聞くべき人と無視すべき人

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キャリアアップを図りたいと思ったとき、そのためのアドバイスをしてくれるような人は数多くいる。

ただ、意見は人それぞれ違うものだし、世の中にはアドバイスが溢れている。有益なアドバイスと、大して役に立たず時間の無駄となるようなアドバイスを見分けるのは難しい。両者の違いはしばしば、その発信源がどんな人かという部分にある。

以下の3つの点を考えて、自分のキャリアアップのために意見を聞くべき人と無視すべき人を見極めよう。

1. この人は自分が実現したい成功を手にしているか?


米作家グレノン・ドイルはこの点について、「その場所に行ったことがない人に道案内を頼まないように」と巧みに表現している。自分が理想とする立場にいるわけではない人や、自分がしたいことの経験がない人からのアドバイスは、従う前に考え直した方がよい。

一方で、あの人みたいになれたらいいのにと思えるような人を見つけた時は、その人の歩んだ道から学び、自分のキャリアに当てはめることができる場合が多いだろう。

2. その人との関係は有益か、それとも有害か?


自己啓発書作家トニー・ロビンズの若い頃のメンターでもあるジム・ローンの有名な言葉に、「人は一緒に時間を過ごす5人を平均したものになる」という格言がある。周囲にいる5人を見れば、その人の人となりがわかる、ということだ。

言い換えると、ある理想の人物像を目指す場合には、自分が習得したい資質を持つ人々と付き合うべきだということだ。それは、新たなスキルを教示してくれるメンターかもしれないし、落ち込んでいる時に励ましてくれる同僚や、目標へ向けて自分を律してくれる友人かもしれない。自分の気持ちを高め、夢を支援してくれるようなポジティブな「トップ5」の人々を持ち、その意見を聞くことで、成功の可能性は飛躍的に高まる。

逆に、あなたの選択や成功、意欲を脅威と感じるようなネガティブな人々が近くにいると、大きな変化は期待できない。そうした人は避けること。
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編集=遠藤宗生

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