1. 何に圧倒されているかを書き出す
一度落ち着き、私生活や仕事で片付けねばならない用件をすべてリストアップした上で、優先順位を付けよう。納期や打ち合わせの日に基づき、全てを時系列に並べる。きょうやらなければいけないものだけを選んで、リストを短くする。こうすれば、きょう絶対にやらなければいけないことと、先延ばしできることが明確に区別でき、ストレスが軽減され、状況をコントロールできているという感覚が得られる。
2. 割り振れるものは割り振る
書き出したリストの中から、他の人に任せられるタスクを特定する。プロジェクトの一部を同僚に任せられないか? 犬の散歩や子守りのサービス、食料品の配達は利用できないか? 会議の要約を後で同僚に聞くことはでいないか? 自分でやらなければいけない火急の用件のための時間を確保する方法と、その助けとなってくれる人は誰かを考えよう。
3. 達成可能な目標を設定する
設定する目標は、達成可能なものにしよう。圧倒されているときは、膨大なやることリストをつくってはいけない。それをすべて片付けられないと、不安が増して、一層圧倒されてしまう。ハーバード・ビジネス・レビューは、「通常の半分(あるいは3分の2)程度の仕事量が良い妥協点だ。こうした無理のない目標を立てることで、圧倒される感覚や先延ばしを防げる」とアドバイスしている。
4. 境界線を引く
仕事に優先順位を付けて可能なものは他人に任せたら、自分が確保した時間をしっかり守ること。メールチェックはせず、邪魔が入らないようにして、できる限り集中できる環境を作る。ハーバード・ビジネス・レビューは、特定のタスクやプロジェクトに費やす時間を設定する「タイムボクシング」や、決めた時刻までに退社すること、特定のタイプの仕事を断ったりすることを推奨している。
5. 自分をいたわる
米紙ニューヨーク・タイムズによると、ストレスや不安は認識能力に影響し、私生活でも仕事でも判断力を鈍らせることが、研究から示されている。しかし常に自分自身のケアをすることで、燃え尽き症状を緩和できる。運動や深い眠り、電話やビデオ通話を通じたものを含む人との交流によってストレスや不安感が和らぐほか、SNSから離れたり、ストレスを生まない形でSNSを利用したりするのも効果があると、同紙は指摘している。