3. アウトドアを楽しむ
スウェーデン・ヨーテボリの「リセベリ」など、北欧には素晴らしい遊園地もあるが、そんなテーマパークよりも楽しむべきなのは、スカンジナビアの大自然だ。
究極の体験をしたいなら、星空の下で眠ろう。デンマークやノルウェー、スウェーデンでは、「自然享受権」により、自然の中でのキャンプが認められている。
アウトドアを満喫できるのは、田舎だけではない。北欧の都市は歩行者や自転車の専用道を用意した都市計画で有名で、水辺地区の活用も増えている。デンマークの首都コペンハーゲンにある湾岸エリア「ハーバーバス」がその好例だ。
自転車の活用は環境や健康にさまざまな効果があるが、異郷の街を自転車で回ろうとしてもレンタルが面倒なことは多い。北欧では、比較的小さな都市でも自転車の共有プログラムがあるため問題はない。
4. どんな天気にも備えておく
突然の雨でびしょ濡れになった体を乾かしているときに聞くといら立つ言葉だが、ノルウェーには「悪い天気などない。あるのは悪い服だけだ」という、真実を突くことわざがある。季節にかかわらず、どんな天気になっても大丈夫な服を持っていこう。
例えば、夏には防水・防風のジャケットを持っていく。冬と初春には、サングラスと日焼け止めを持って行こう。サングラスと日焼け止めが必要だとはにわかには信じがたいだろうが、地面に積もった雪に日光が激しく反射することもある。冬の日焼けは楽しいものではない。
5. 現金よりもカード
北欧諸国では新型コロナウイルスが流行する前から、現金払いの習慣はあまりなかった。過去1年半にわたるコロナ関連規制により、キャッシュレス社会への移行は加速した。
スウィッシュ(Swish)やビップス(Vipps)など北欧発のモバイル決済サービスは広く利用できるが、登録には現地の携帯電話番号が必要なことが多い。一方で、ビザやマスターカードは少額の買い物でも使用できるため、手持ちのデビットカードやクレジットカードが外国で利用できることを確認しておこう。
それでもやはり現金を携帯したい人は、店によっては現金が使えないことを覚悟しておこう。現金払いができる場所でも、高額紙幣を使おうとすると、店側はお釣りが用意できないかもしれない。支払いはデジタル決済で行い、現金は少額のみを緊急時のために持っておくのがよい。