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Alex Wong/Getty Images

フォーブスが発表した2021年版の米長者番付「フォーブス400」で、米マイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツが1991年以来、初めて3位以下に後退した。離婚にともない、保有株の一部を元妻に譲渡したことなどが影響した。

ゲイツは1991年に2位に浮上してから、米1位または2位の富豪の座を保っていた。今年の推定資産額は1340億ドル(約15兆1000億円)と前年から230億ドル(約2兆5900億円)増えたものの、アマゾン創業者のジェフ・ベゾス、テスラの最高経営責任者(CEO)イーロン・マスク、フェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグの伸びには追いつかず、4位に沈んだ。3氏はいずれも自社株の高騰によって資産がさらに膨らんだ。

ただ、ゲイツが昨年の2位から順位を下げた理由は株価だけではない。今年5月の離婚発表以降、ゲイツは少なくとも57億ドル(約6400億円)相当の上場株を元妻のメリンダ・フレンチ・ゲイツに譲渡している。もし離婚せず資産も元のままなら、ゲイツはザッカーバーグを上回り米3位の富豪だった計算になる。

ゲイツはマイクロソフトが上場した1986年に初めてフォーブス400に登場。当時、ゲイツはマイクロソフト株の45%を保有しており、推定資産額は3億1500万ドルだった。翌年にはマイクロソフト株の急伸によって資産額は12億5000万ドルに拡大し、史上最年少でビリオネアになっている。

以降、マイクロソフトが成長を続けるなか、ゲイツは年々順位を上げ、1991年には2位、翌1992年には資産額63億ドルで全米一の資産家になった。同社のCEOを退いた2000年には資産額が初めて減少したものの、順位は1位を維持した。同年にはビル&メリンダ・ゲイツ財団を設立し、200億ドル相当のマイクロソフト株をこの財団に譲渡している。


ビル・ゲイルとメリンダ・フレンチ・ゲイツ(Frederic Stevens/Getty Images)

ゲイツはその後も同財団に巨額の寄付を続けたが、2017年まで全米一の富豪だった。しかし、2018年にはベゾスに追い抜かれ、2020年末にはテスラ株が急騰したマスクにも抜かれた。今年8月には、主にメリンダへの株式譲渡が原因でゲイツの資産額はザッカーバーグよりも少なくなっていた。

もっとも、長者番付は移ろいやすい。フォーブスが今月5日に今年のランキングを発表したあと、異例の長時間の障害や10代のメンタルヘルスへの悪影響をめぐる懸念からフェイスブックの株価が急落し、ゲイツは再び3位に浮上している。

編集=上田裕資

ビル・ゲイツビリオネア

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