56人の女性たち(夫と資産を共有する2人を含む)の保有資産は、合計およそ5640億ドル(約63兆円)。前年と比べ、1000億ドル以上の増加となった。
米国で最も裕福な女性のランキングのトップは、今回もウォルマートの創業者、サム・ウォルトンの娘アリス・ウォルトンだった。7年連続の1位となる。資産総額は、およそ679億ドル。ウォルマートの株価が1年で約13%上昇したことにより、前年より約56億ドル増加した。
前年と同じ2位につけたのは、アマゾン・ドット・コムの創業者、ジェフ・ベゾスの元妻マッケンジー・スコット。離婚の翌年である2020年以降、約780の非営利団体に総額およそ86億ドルを寄付しているが、アマゾンの株価上昇により、保有資産は1年間で約15億ドル増加した。
最新ランキングの注目点
番付に入った女性たちの90%以上は、前年から資産を増やしている。最も大幅に保有資産を増やしたのは、フィデリティ・インベストメンツの最高経営責任者(CEO)、アビゲイル・ジョンソンだ。100億ドル増の252億ドルとなっている。
次に増額幅が大きかったのは、アップルの共同創業者、故スティーブ・ジョブズの妻、ローリーン・パウエル・ジョブズ。自ら創設した非営利団体エマーソン・コレクティブを通じて、慈善活動やインパクト投資などを行っている。
また、56人の女性の中には、マイクロソフトの共同創設者であるビル・ゲイツと離婚したメリンダ・フレンチ・ゲイツをはじめ、今回初めて番付に入った人もいる。離婚に伴いビルが保有していた株式の一部を譲り受けたメリンダの保有資産は、少なくとも63億ドルとみられている。
一方、人気TV司会者オプラ・ウィンフリーは、保有資産はおよそ26億ドルで大きな変化はなかったものの、26年ぶりにランキングから外れた。