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国際モータージャーナリスト「ライオンのひと吠え」

巨大なグリルのおかげで、より存在感が増したルックス。思いっ切り新しくなった室内。そして世界初のバイポーラ形ニッケル水素電池の搭載により、ハイブリッドの効率がグーンとアップした新型トヨタ・アクアが、10年ぶりにフルモデルチェンジとして帰ってきた。

しかし、僕が一番驚いたフィーチャーは、なんと言っても、アドバンストパークという自動駐車システム。駐車時における全操作を、車両が正確に「支援」して、狙った駐車枠のど真ん中に入れてくれる。思わず「おーっ!」と声が出て、微笑いた。それほど素早く、無駄なく駐車できた。問題は、「素早く」。早くやってくれなければ、周りのクルマに迷惑をかけるし、自分でやった方が早いことになるからね。

パーキング作業を嫌がる人は多いので、この機能が付いているだけで買ってしまう人がいるはずだ。「これだけクイックに正確な自動駐車システムを提供してくれてありがとう」と、大きな声で叫びたい。でも、新型アクアで関心した特徴は当然、これだけではない。

横から見たアクア

前輪駆動の「Z」と、4WDの「G」グレードがある中で、僕が今回乗ってみたのは、アクアのトップグレードとなる「Z」のFWD車だった。現在、日本で最も売れているベスト10車にランクインしているこの車には、日産ノートやホンダ・フィットなどの強力なライバルがあるだけに、今回のローンチはトヨタにとっていかに重要か。

アクアの外観を見ると、一番印象的なのは、間違いなくあのどデカいグリルと大きめの長細いヘッドライトのコンビネーション、そしてキュッと引き締まったテール。今回の巨大化されたグリルのおかげで、アクアはより大きく見え、存在感と見栄えが増している。Aピラーが4%細くなったことと、三角窓の面積が拡大しとことによって、全体的な視認性はよくなっている。このワイド&ローに見えるスタンスなら、近未来的な日産ノートと、スタイリッシュなホンダ・フィットと十分勝負できるだろう。

後ろから見たアクア

新アクアの1.5リッター直3エンジン搭載のハイブリッドシステムは、気持ちいいほど力強くなった。エンジンは91psで、モーターの出力は80ps。ところが今回のモデルチェンジで最も注目されているのがバッテリー。新開発の「バイポーラ型ニッケル水素電池」の説明は複雑。簡単にいうと、この新しいバッテリーは、バイポーラ(双極)と名付けられているように、従来のニッケル水素電池のようにセル間をコネクタで接続するのではなく、セル同士を直接接続していくものだ。そのメリットとは、従来型よりコンパクトになり、約2倍の高出力を達成したという。

文=ピーターライオン

トヨタ自動車
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