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大きな空港で手荷物検査を受けるのはストレスだ。時間がなく、フライトに間に合うかどうかという瀬戸際なら、なおのことイライラが募る。

手荷物検査場では、ポケットに入っている財布やスマートフォン、カギや小銭などをトレイの上にすべて出さなければならない。そして、搭乗ゲートへと急いで行こうとするなかで、小銭を回収し忘れるケースがどうしても起きてしまう。当然ながら、残された小銭は溜まっていく。

手荷物検査を行う米国運輸保安庁(TSA)によると、空港によっては、搭乗客が忘れていった小銭が何万ドルにも達する場合があるようだ。実は、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年度に、TSA職員が回収した小銭は米国全体で総額92万6030ドル44セント(約1億円)にも上った。

2020年度にはコロナ禍で航空機の利用者が激減したが、それでも、手荷物検査場に搭乗客が忘れていった小銭の総額は51万7978ドル74セントに達した。標準的な年間金額と見られる2019年度のデータに基づくと、小銭で最も得をしたのはどこの空港だったのだろうか。

TSAによると、米国最多はニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港。この空港を利用した客が手荷物検査場に残していった小銭は9万8110ドルに上った。2位はサンフランシスコ国際空港で5万2669ドル、3位がマイアミ国際空港で4万7694ドル。


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このように多額であると、そのお金が最終的にどうなるか、気になるのは当然だ。

引き取り手のないお金は専用口座に入金されており、その行方は簡単に追跡が可能だ。米国の現行総合法律集44945条49編により、TSAにはそのお金を使う権限が与えられている。

2019年度末の9月30日時点で、小銭が入金された口座には361万8696ドルの資金があった。TSAによると、そのうち210万ドルは用途が職員のトレーニングに限定されていたが、そのうち2019年度に実際に使われたのは100万ドル足らずだった。

2019年度から2020年度に、用途非限定の資金として繰り越された額は151万8696ドルだ。そのうちの110万ドルほどが、旅行者や、現場で勤務するTSA職員が新型コロナウイルスに感染しないようにするためのマスクや手袋、プレキシガラスシールドなどの購入費用やその他の対策に充てられた。

2020年度に新しく入金された小銭額を含めると、2020年度末にTSAが次年度に繰り越した用途非限定の資金は92万5457ドル32セントだった。

手荷物検査場に残された小銭:金額の空港ランキング(2019年度)


・ジョン・F・ケネディ国際空港 9万8110ドル
・サンフランシスコ国際空港 5万2669ドル
・マイアミ国際空港 4万7694ドル
・マッカラン国際空港 4万4402ドル
・ダラス・フォートワース国際空港 4万218ドル
・オーランド国際空港 3万7761ドル
・オヘア国際空港 3万5399ドル
・ロサンゼルス国際空港 3万2693ドル
・ニューアーク国際空港 2万9122ドル

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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