ビジネス

2021.08.01

プレミアム感満載の日産オーラ。ノートより42万円増しで高級感

ノート(左)とオーラ(右)。さらに精悍に、そしてパワーアップ。

プレミアムなコンパクトモデルに乗りたがる客が増えているそうだ。この前、日産のノート・オーラの試乗会に行ってそう納得した。

ノートは、価格を200万円台半ばに抑えていたが、日産の調査によると、市場には、もっとプレミアムな小型車を求めているユーザーが予想より多く、高級感を増した車両も必要だということがわかった。そこで、ノート・オーラの誕生だ。つまり、300万円弱払ってでも、もっとプレミアムな快適性や高い室内の質感が欲しがられているわけだ。

車名からわかるように、ノート・オーラはノートをベースとしたモデルだ。

リーフ・オーラの公式写真

でも、ノートとの差別化を図るために、デザイナーたちはオーラの顔の表情を、年内に登場する日産初の電気SUV「アリヤ」のデザインに限りなく近づかせている。そういうアリヤからデザインのヒントを受けたオーラのヘッドライトは、より細めになり、同時に、アリヤと同様にヘッドライトの下縁に、目袋にシルバー色のアイカラーをつけたかのようなアクセントを足している。

アリヤとオーラを並べた写真
左が年内発売予定の「アリヤ」、右が「オーラ」。 よく似た顔立ちだ。

また、ボディを3ナンバーにワイド化したことと、グリルを大きくしたことによって、オーラには高級感が加えられた。タイヤサイズも、ノートの15インチから17インチにアップしたり、タイヤの幅も2cmほどワイド化されたりして、ホイールまでプレミアム性を増している。とにかく、10年前に、世界初の大量生産型の電気自動車として生まれたリーフに比べて、桁違いの質感とデザイン性の良さを誇っている。

外観がかなり磨かれたと思ったが、内装を見ると、さらに驚く。ダッシュボードには、何と柔らかいツイード表皮と、本物のウッドの触り心地と見た目を再現した木目調パネルが採用されている。15もの工程をかけて製造される素材だ。この見映えについては、デザイナーにエールを送りたい。

オーラの内装

また、全ての客のテイストに合わせるために、室内カラーコンビネーションは3種類の用意している。黒いシートにダークウッド、グレーとタン色のツートーンにダークウッド、それにクリーム色シートに明るいライトブラウンの木目調とライトグレーのツイードのコンビネーション。僕はこれが好み。
次ページ > 40万円の差は性能の差にしっかり表れている

文=ピーターライオン

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事