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2021.07.02 12:00

コロナ禍のセルフラブ、どうしてる? kemioと話す「メンタルヘルス」

中川ホフマン愛(右)の対談連載「Talk about Mental Health」。初回ゲストは、kemio

中川ホフマン愛(右)の対談連載「Talk about Mental Health」。初回ゲストは、kemio

「メンタルヘルス×社会問題」をテーマに発信するインスタグラムアカウント「blossom the project」。時事ニュースやメンタルヘルスについて英語と日本語で情報発信され、インフルエンサーや若者が社会問題について考え、話すきっかけになっている。

代表の中川ホフマン愛(以下、愛)が、インフルエンサーやアーティストと対談する連載「Talk about Mental Health」。初回のゲストは、モデル、ユーチューバー、インフルエンサーとして活躍するkemio。新型コロナウィルス感染拡大によって多くの人々の人生に変化を与え、「メンタルヘルス」や「社会問題」について考える時間も増えただろう。

そんな日々の生活の中で、kemioはどのようにセルフケアを行っているのだろうか。また、なぜ自らのプラットフォームを利用して社会問題について発信するのだろうか──。

コロナ禍に気づいた、大切な「ひとり時間」


愛:日本からアメリカに帰国して数週間経ちましたが、気分はどうですか。(*取材時は5月上旬)また久しぶりに日本に帰って、家族や友達に会ってどうでしたか?

kemio:今はすごく “I feel like I’m in a good place” だと思います。去年の今頃のニューヨークと比べると想像できないぐらい多くの人が町に出ていて、みんな楽しそうだし、それを見て歩いているだけですごく幸せな気分になれます。日本にいる時間も楽しかったです。1年ぐらい日本に帰ることができなくて、どうなるかわからなかったし、誰もが想像できる状況ではなかったので、1年ぶりに家族や友達に会えて、こういう時間をもっともっと大切にしていかなきゃなと思いました。パンデミックがあったからこそ、より時間を大切にしようと思えました。

愛:日本に帰れなかった時期や、NYでロックダウンを過ごしていた時期はどうでしたか。仕事への影響やメンタルヘルスにも影響がありましたか?

kemio:正直、本当に辛かったです。ルームメイトが実家のカリフォルニアに帰って、彼はロックダウンをビーチで楽しそうに過ごしたりしていて、私は寒いニューヨークに一人残ったままで、本当に寂しかったです。大変だったけど、いま振り返ってみればああいう時間もあってもよかったのかな。日々の生活が忙しくて、見落としがちなことに目を向けることもできたかなと思います。

愛:自粛期間中は、どんなことをして時間を過ごしていましたか。

kemio:すごく大変な状況の中でみんな苦戦しながら生活していたと思うけど、本当にありがたいことに、私のやっていることがインターネットで動画を作って、おうちでもできる仕事が多かったので。影響は少しあったけど、まぁ、何もやることがないという状況ではなかったかな。それはすごく感謝しないといけないなと感じました。

だから、動画を撮ったり、映画をみたり......いま振り返ってみるとなんもしてなかったです。最初はアマゾンでキーボードを買ってみたり、ペインティングしたり、色々やっていたけど、正直全部飽きました(笑)。

愛:確かに「時間がある=何かをしないといけない」という社会からのプレッシャーはあるけど、そうではなく、何もしない時間やセルフケアの時間も必要ですよね。kemioさんのお好きなセルケア方法とかありますか?

kemio:ひとりの時間を作るようにしていますね。3カ月ぐらい日本にいた時はすごくありがたいことにスケジュールも過密だったんだけど、今はNYに帰ってきてすごく時間があるので、お散歩したり、ひとりの時間を大切にしています。
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聞き手・文=中川ホフマン愛 写真= アマリ・ウェデル 編集=督あかり

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