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(c) AnyClip

ビジュアルインテリジェンス企業の「AnyClip」は5月25日、4700万ドル(約51億6000万円)を新たに調達したと発表した。これにより、同社の累計調達額は7100万ドルに達した。

今回のラウンドはJVPが主導し、他にLa MaisonやBank Mizrahiが参加した。AnyClipのプレジデント兼CEOのGil Beckerによると、新型コロナウイルスによるロックダウンで動画の制作数や視聴者数の増加ペースが加速し、同社は2020年に600%の成長を達成したという。AnyClipは、AI(人工知能)を使って動画の管理と配信、コンテクスト化、分析、マネタイズを完全自動化するプラットフォームをリリースした。

動画全体の内容を理解することは、AIにとって最も困難なチャレンジの1つであり、企業は動画資産の価値を最大化させることの難しさに直面している。AnyClipは、AIを用いたリアルタイムのタグ付けによって動画に隠れたデータを抽出し、内容を分析している。

「我々のプラットフォームを利用することで、企業のマーケティング担当者や幹部は、動画資産を1つのリポジトリで管理できるほか、データに基づいてシンジケーションを自動化し、動画ポータルを自動生成して彼らの顧客を自社サイトに誘導することが可能になる。また、動画のパフォーマンスに関する有用なインサイトを収集できる」とBeckerは話した。

パンデミックは、企業によるイベントやトレーニングの開催方法を永遠に変えてしまった。「AnyClipは、ライブイベントやトレーニング、カンファレンスをリアルタイムで分析し、その後、動画を整理して検索可能にする」という。さらに、イベント後もコンテンツが残り、参加者や新たなユーザーに検索可能にすることから、Beckerはこのソリューションを「Life after Live」呼んでいる。

一部のイベント主催者は、同社のツールを活用してサブスクリプションを販売したり、スポンサーを獲得したり、グッズを販売するなどして収益を上げている。AnyClipの顧客には、新旧の大手動画コンテンツ制作企業が含まれており、休眠状態のコンテンツへのタグ付けや分析に活用しているという。

グーグルが、クッキーを用いた個人追跡を行うブラウザ技術のサポートを停止すると発表する中で、クッキーを用いない文脈マーケティングに対する需要は高まっている。

「AnyClipは、初めてAIと動画を結びつけた」とJVPの創業者兼会長でAnyclipの取締役会議長を務めるErel Margalitは述べている。AIを用いた動画分析の先駆けであるAnyclipは、60分の動画を6分で分析し、ユーザーが重要な動画クリップを迅速に見つけることを支援している。

編集=上田裕資

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