マネー

2021.04.27 15:00

【4月第4週資金調達まとめ】クラウド型手順書作成ツールのスタディスト、18億5000万円調達

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、4月4週目の“注目のトピック”として選ばれた6件の資金調達について紹介する。

スタディスト


調達額:18億5000万円
調達先:Pavilion Capital / グローバル・ブレイン / セールスフォース・ドットコム / ディーエヌエックスベンチャーズ / 三井不動産 / 博報堂DYベンチャーズ / 日本ベンチャーキャピタル
備考:グローバル・ブレインは三井不動産と共同で運営するベンチャー投資事業である31VENTURES-グローバル・ブレイン-グロースⅠ事業から出資

クラウド型のビジュアルSOPマネジメントプラットフォーム「Teachme Biz」を提供する企業。

「Teachme Biz」は、企業の標準作業手順書の作成、管理を効率化することで、生産性を大きく向上させるサービスだ。手順書の作成時間を大幅に削減するだけでなく、人材育成効率化や顧客満足度を向上させることができる。

現在、同サービスは日本語、英語、タイ語に対応しており、今後も東南アジアを中心とした展開を検討している。

2021年4月19日にはDNX Ventures、日本ベンチャーキャピタル、Salesforce Ventures、31VENTURES、Pavilion Capital、博報堂DYベンチャーズを引受先とした総額18億5000万円の資金調達の実施を発表した。

今回の調達では、事業シナジー期待を主眼に置いており、Pavilion Capitalとの連携を活用して海外事業の拡大を図る予定だ。

ユニファイド・サービス


調達額:10億600万円
調達先:JPインベストメント / セールスフォース・ドットコム

電力の小売事業に必要な主要機能を装備したクラウドサービス「Unisrv 電力CIS」を運営するスタートアップ。

「Unisrv 電力CIS」は電力小売り事業者に対して、顧客管理や料金計算、収入管理などを安価に一括で管理できる。これにより中小の業者が参入するときに障害となるコストを大幅に削減してきた。セールスフォースドットコムとも連携することでより質の高いサービスを実装している。

同社はその他、デジタルマーケティングの支援サービス「Encourage Japan」も運営している。Yextテクノロジーをベースとして、現場で使いやすい管理ツール、グーグルマイビジネス、Facebook、Twitterなどとの連携サービス、ISMSベースの運用サービスなどをパッケージにしたサービスで、オンラインでの顧客アプローチを可能にする。

2021年4月にJPインベストメント及びセールスフォースドットコムより10億650万円の資金調達を実施。今回の資金調達により、「Unisrv 電力CIS」のさらなる機能強化・信頼度向上をはかる予定だ。
次ページ > 物流業務アプリケーションや人工衛星向け通信サービス

文=STARTUP DB

ForbesBrandVoice

人気記事