ソーシャルメディアは近年、多くの求職者が過小評価する貴重な就職活動のツールとなった。就職支援サービス企業ライブキャリア(LiveCareer)が、採用関係者や人材を必要とする管理職を対象に行った調査によると、仕事のため最もよく使われていたソーシャルメディアはフェイスブック(74%)で、その後はリンクトイン(56%)、インスタグラム(49%)が続いた。
2021年現在、求職者にはリンクトインのプロフィールが必要だと答えた採用関係者は68%に上り、人材を必要とする管理職の65%はリンクトインで採用候補者から連絡を受けても構わないと答えていた。
また複数の調査からは、企業の92%がソーシャルメディアを採用に活用していて、人材を必要とする管理職のうち約4人に3人が候補者のソーシャルメディアのプロフィールを検索すると答えていることも示されている。
大学の新卒者にとっても新たな機会を求めるベテランにとっても、ソーシャルメディアは便利な求職活動のツールとなる。ここに挙げる戦略を実践すれば、求める仕事に就くためソーシャルメディアを活用できる。
1. インターネットで自分を検索する
雇用主は大半の場合、候補者を面接に呼ぶ前にソーシャルメディアのプロフィールを検索するため、それを前提とすべきだ。
自分の名前をシークレットモードでグーグル検索すれば、検索履歴に影響されない結果が得られる。上部に表示されるものを見て、不適切な投稿や写真があれば削除するかプライバシー設定を変更すること。
ただ、人材を必要とする管理職に見つけてもらえるように職歴や拠点、仕事のスキルなど一部の情報は公開したままにしておく。
プライバシー設定をどれほど厳しくしても、フェイスブックやリンクトイン、ツイッター、インスタグラムのプロフィール写真は必ず見ることができるので、見られてもよいものにすること。
2. ソーシャルメディアサイトの数を絞る
アカウントの数が多過ぎると最新の状態を維持するのが難しくなるので、持ち過ぎは禁物だ。
求職活動に使うソーシャルメディアは原則として1つか2つに絞り、リンクトインをメインとすること。連絡先情報が正しいこと、リンクトインのプロフィールが履歴書や職務経歴書の情報と一致していることを確認しよう。
3年間使っていないツイッターやフェイスブックなど、しばらく更新していないソーシャルメディアはアカウントを削除すべきかもしれない。
リンクトインの設定を変更し、転職に前向きなことを採用関係者に知らせよう。興味がある職務や希望の勤務地などを指定すれば、採用関係者が候補者を探す際にプロフィールが検索結果に表示される。