Mahdassianによると、住宅業界の職人はブルーカラーで生活が楽でないと誤解している人が多いという。ServiceTitanを利用する平均的な業者は、年商300万~500万ドルで、10台以上のサービストラックを保有しているという。米国では、こうした職についている500万人以上の労働者のうち、数千人がミリオネアで、数万人が年収10万ドル以上だという。
コロナ収束後の需要拡大を視野に
MahdessianとKuzoyanは、プロダクトラインや機能の拡充を図るため、今回調達した資金を使って、開発人員を補強する予定だという。
最近、同社は複数のスタッフを抱える顧客向けに、目的地までのルートを最適化するツールを開発した。他にも、部品調達やマーケティング自動化、メールレピュテーション管理などのツールを追加している。
「我々は、住宅サービスを手掛ける業者向けのオペレーティングシステムを構築し、全ての職人を管理することができ、あらゆるニーズに応えるサービスを提供したい」とMahdessianは話す。
新型コロナウイルスが収束したら、ServiceTitanは商業向けサービスの強化を図る予定だ。多くの企業は、従業員がリモート勤務している間にリノベーションを行っており、一般に思われている以上に業績の回復が期待できるとMahdessianは考えている。
MahdessianとKuzoyanは、自宅隔離中にエアコンの修理が必要になり、業者を呼んだという。「地元の業者の多くがServiceTitanの顧客なので、自宅に来た職人に使っているアプリや、その使いやすさを質問すると、本音のフィードバックをもらうことができる。これはとても良いことだ」とKuzoyanは述べた。