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クリスチャン ルブタンの靴(Photo by Chesnot/Getty Images)

イタリアのビリオネアとして知られるアニェッリ家が、高級靴およびバッグをつくるフランスのクリスチャン ルブタンの株式24%の取得を進めている。同家は、2020年12月にも中国の高級ブランドを買収している。背景には、高級品市場に属する各社が、新型コロナウイルスのパンデミックに起因する2020年の売上減少から回復をうかがっているという事情がある。

アニェッリ家は、同家が53%を所有する投資会社のエクソールを通じて、ルブタンに5億4100万ユーロを投資する。

株式取得手続きは、2021年第2四半期のうちに完了する見込みだ。この手続きの完了後、エクソールはルブタンの取締役7人のうち2人を任命する。

エクソールは、「クリスチャン ルブタンというブランドのプレゼンスには拡大の余地がある」と述べ、「特に中国をはじめとする商圏の拡大が有力な手段だ」と、今後の戦略を明らかにしている。

アニェッリ家は、大手自動車メーカーのフィアットを創業したことで最もよく知られるイタリアの一族で、フェラーリの筆頭株主としても有名だ。だが、近年は自動車産業以外の企業の株式を取得するなど、事業領域の拡大にも乗り出している。

パリに本拠を置くルブタンは、ファッションデザイナーのクリスチャン・ルブタンと、ビジネスパートナーのブルーノ・シャンベラン(Bruno Chambelland)が1991年に創業した。同ブランドの製品で最も有名なのは、赤い靴底が特徴的な高級靴だが、ハンドバッグやレザー小物も製造している。全世界で運営するブティックは約150店に及ぶ。

アニェッリ家は最近、高級品セクターに積極的に進出しており、ルブタンの株式取得はその最新の事例となる。同家は2020年12月、中国の高級ブランド、シャンシア(Shang Xia)の株式を8000万ユーロで取得し、自らの傘下に収めた。

シャンシアは、フランスの大手高級ブランドであるエルメスと、中国人デザイナー、蒋瓊耳(Jiang Qiong Er)によって設立された。高級服や宝飾品、アクセサリーを販売しており、中国に6店舗、パリに1店舗を構えている。

翻訳=長谷睦/ガリレオ

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